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2018年1月12日
2017年の動き<果実編>

 


2017年の果実販売は5ヵ年平年比では総じて入荷減・価格高の展開。春先の低温・秋の長雨・台風襲来など天候の影響を多く受けた年であった。ここ数年、果実全体に出回り時期が早まる傾向にあったが本年はほぼ平年通り、出始めは品薄で高値・その後は販売苦戦というパターンが多く見られた。年間では入荷量は前年比102%、価格408円(99.3%)、天候不良による品薄で高値となった前年よりは入荷増・価格安の結果だが、夏場のもも類や年末にかけてのみかん類のように絶対量不足での価格上昇(もしくは販売不振にも関わらず価格が下がらない)も印象的であった。

 

月ごとの概況

 

各月のまとめを掲載しています。

品目別の詳細な状況はpdfファイルをご覧ください。また、参考資料として主要品目の月別実績(入荷数量・価格)表もございます。

 品目別販売状況(月別)一覧へ

 主要品目 月別実績へ

 

 

1月 東・西日本で月平均気温高、西日本で多照。中旬以降に日本海側中心で大雪。

 

果実全体では入荷は前年の106%、価格は427円(97%)。前年が作柄不良で少なかったみかん類と寒波で大幅減だったいちご類のみ前年を上回る入荷量となったが、入荷増が確実視されていたかんきつ類やりんご類は予想外に少なかった。年末から年始にかけては「思ったよりも売れ行きは悪く無かった」という感想が多く、量販店などではみかん中心にいちごも販売好調であった。その流れを継いで中旬まではどちらかと言えばスムーズな販売で、下旬には停滞し始めたものの、大きく販売苦戦するような場面は見られなかった。

1月品目別概況(PDFファイル:183KB)

 

2月 北・東日本月平均気温高、上旬後半〜中旬前半西日本海側は大雪。西日本太平洋側多照。

果実全体では入荷は前年の110%、価格は438円(95%)。前年が不作で少なかったみかん類といちご類の入荷量は前年を大きく上回ったが、1月と同様にかんきつ類・りんご類は前年よりも少ない結果となった。前年は主力商材が軒並み少なく果実は絶対量不足で全体に平年を上回る高値であった。その前年と比べればほぼ全ての品目で価格は前年を下回ったが、平年と比べれば高めの水準である。いちご類では中旬にかけて入荷の多い状態が続いて販売に苦戦する場面も見られたが、それ以外では特に入荷が多かったり価格が低迷したような品目も無く、販売環境は良くは無かったが、入荷減により価格が維持されていた。

2月品目別概況(PDFファイル:174KB)

 

3月 西日本は低温、北日本は高温。北日本から西日本にかけて少雨、多照。

 

果実全体では入荷は前年の106%、価格は462円(92%)。冷え込みの影響もあっていちご類の入荷量は前年を下回ったが、主要品目は概ね前年を上回る入荷量となり、価格は前年比安の展開となった。前年はみかん類の切り上がりが早く3月の出回りがほとんど無かったのに加え、かんきつ類も大幅な生産減で売るべき商品が無いような状況であった。本年は特に品薄感は無かったが、かといって荷動き停滞するほどの入荷量も無かったことから平年と比べれば高い水準の価格が維持された。余談にはなるが、3月12日にUAE(アラブ首長国連邦)のサルタンが来日した際、「高級果実の特需か!?」と期待されたが、業務筋からも大きな反応は見られず、やや拍子抜けすることとなった。。

3月品目別概況(PDFファイル:188KB)

 

4月 全国的に気温変動が大きかった。北・西日本は高温多照。西日本は多雨。

 

果実全体では入荷は前年の102%、価格は454円(95%)。気温が低かったことでいちご類が堅調な価格を維持した一方で、これまでの好天で生育が前進していた九州産すいかなどは入荷が増えた中で厳しい販売が続いた。かんきつ類は寒波の影響で入荷減となった前年を上回る出回り量ながらも引合い強く、前年好調だった「はっさく」や「あまなつかん」などはほぼ前年並みの堅調な価格を維持した。旬を追うごとにマンゴーやハウスびわ、各種メロン類の出回りが増えて前年のような不足感を感じることは無かった。

4月品目別概況(PDFファイル:188KB)

 

5月 北・東・西日本で気温高。東・西日本海側で少雨。東日本日本海側・西日本多照。

果実全体の入荷は前年比110%、価格は418円(94%)。すいか類は徐々に売り場が広がってきたこともあって気温が低かった割には価格が維持された。メロン類は熊本産がピークを過ぎ、茨城産へと中心産地が移行してきたが、小玉傾向で出荷量が伸び悩んだために中旬にかけても価格は保合いで推移した。ギフト需要が高まる『母の日』では施設栽培のおうとうやマンゴーを中心に引合いが強まったが、終盤を迎えたかんきつ類や露地物の始まったびわなど各品目ともに前年のような品薄感は見られず、前年比では入荷増・価格安の展開であった。

5月品目別概況(PDFファイル:192KB)

 

6月 東日本多照、東日本太平洋側少雨。北日本多雨。西日本低温。

果実全体では入荷は前年の100%、価格は432円(98%)。5月から続くダラダラムードの中でのスタートであったが、各種露地栽培夏果実の出回りが始まるにつれて販売は活気づいていった。大幅に生育が前進していた前年と比べるとおうとうやもも類などは1週間程度遅い出荷ペースで、出始めの高値がしばらく維持される品目も多かった。主力商材のひとつである山梨県産の露地ももは6月半ばから販売となったが、小玉傾向で箱数が伸び悩んだことで品薄感が強かった。すいかは販売苦戦する場面もあったものの、月末にかけての気温高に助けられて引合いの強い状況となった。

6月品目別概況(PDFファイル:188KB)

 

7月北日本太平洋側寡照。九州北部豪雨ほか、北・東・西日本海側で局地的大雨に見舞われた。

果実全体では入荷は前年の94%、価格は467円(111%)。5月から続くダラダラムードの中でスタートした露地栽培の夏果実であったが、6月末からのギフト商戦スタートと共に販売は活気を帯びて7月に突入。大幅に生育が前進していた前年と比べるとおうとうやもも類などは1週間程度遅い出荷ペースで、出始めの高値がしばらく維持される品目も多かった。山梨県産の露地ももは小玉傾向で箱数が伸び悩んだことで、7月に入ってからは一層品薄感が強まって『海の日』連休後も堅調な価格を維持。すいかは一時的に販売苦戦する場面もあったものの、6月末から続く猛暑によって需要が高まり、関東の梅雨明け前後には朝の競売場で白熱した取引が繰り広げられた。

7月品目別概況(PDFファイル:201KB)

 

8月北・東日本太平洋側は寡照。東日本日本海側では台風5号の影響で多雨だった。

8月全体では入荷は前年比97%、価格は399円(105%)。夏果実の本格的な出回りシーズンだが、主力となる山梨産のもも類やすもも類などの出回りは遅く、不足感が強かったことで月を通じて品薄・高値の状況が続いた。しかし、曇雨天や低温が続いたことで、販売には徐々に停滞ムードが漂い始め、『山の日』から始まるお盆連休前までは何とか価格を維持したものの、盆明け以降は状況が一転した。月末にかけても荷動きは改善せず、「つがる」りんごや栗など秋果実の入荷も始まってきたが反応はいまひとつであった。

8月品目別概況(PDFファイル:200KB)

 

9月北日本・東日本海側多照。西日本は寡照。中旬は台風18号の影響で北・西日本は大雨。

 

9月全体では入荷は前年比102%、価格は384円(104%)。8月からの低温続きで全体に生育が遅れてはいるものの、秋商材の品種が随時増えてきた。残暑がない関係で水分の多い果実の荷動きが鈍くなる一方で、施設物は出荷終盤に近づいてダラダラとした出荷が続いた。秋のお彼岸近くに台風18号が大雨をもたらし産地に被害を与えたことで収穫・出荷ができない産地があった。また、週の前半と後半の連休で販売の波に乗りたいところが台風によって消費低迷し、販売在庫を逆に抱えてしまう結果になってしまった。

9月品目別概況(PDFファイル:206KB)

 

10月台風21、22号や秋雨前線、低気圧で北日本太平洋側と東・日本は月を通して多雨寡照。

10月全体では入荷は前年比103%、価格は298円(91%)。天候の変化が著しく、消費が上手く流れない月であった。上旬は気温高の中、生育が遅れていたみかん類・りんご類・かき類が多く出荷され、荷動きが鈍化。中旬からは気温が下がったものの販売は低迷、消費動向が読みづらく、より荷動きが鈍くなった。下旬に入ってからは2週連続の台風で収穫や出荷が滞ったことで販売在庫も一掃され、一時のような悲壮感は薄れて販売展開が良くなった。

10月品目別概況(PDFファイル:186KB)

 

11月 北日本日本海側では寡照多雨。東・西日本では低温、東日本と西日本海側は多照。

11月全体では入荷は104%、価格は316円(95%)となるが、10月の2週連続の台風によって産地の打撃はあり、正品率を減少させる要因になり価格を下げる要因にもなった。当初よりみかん類においては裏年にもあたり出荷が少ない年とされていたが、10月の台風の影響で多くの品目でキズ果・スレ果等の発生があり、下等級率が多くまた出荷に値しないものが見られた。下等級の発生と小玉傾向によって価格は前年を下回ることとなった。

11月品目別概況(PDFファイル:169KB)

 

12月 全国的に低温、特に西日本が低かった。北・東日本日本海側は降水量多く大雪。

12月全体では入荷は前年の95%、価格は457円(109%)と数量減の価格高になった。りんご類は安定供給されたが、みかん類は供給量不足で年末まで引合いが強いまま推移した。干し柿においては月末に不足感が出たが、それまでは例年通り荷動きは鈍かった。日本なし類やかき類の貯蔵品も市場単価が高く、販売価格と合わず荷動きが鈍かった。いちご類は生育遅れによって年末年始も出荷数量が少なく、引合いは強かった。

 

12月品目別概況(PDFファイル:153KB)

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■ 品目別販売状況(月別)一覧

クリックすると、その月の品目ごとの概況をご覧いただけます。

 

■ 主要品目 月別実績

主要品目の月別実績(入荷数量・価格)および前年対比・平年対比一覧です。画像をクリックするとpdfファイル(165kb)が開きます。

 

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特徴的だった品目

クリックすると、その月の品目ごとの概況をご覧いただけます。


8月中旬から「つがる」の入荷が始まった。各地とも前年より1週間程度遅い出回りペースであったが、その後気温が冷え込んだことで10月には遅れはほぼ解消。夏場の干ばつなどで小玉傾向が強かったが中生種以降は特に不足感も無く、高かった前年比では入荷増・価格安の状況が年末まで継続された。例年以上に食味が充実しており、内容を評価する声は多かったものの、年末ギフトなどに使う大玉果が少なく、等階級による価格差も大きかった。

 


中心産地である山梨・福島産ともに生育ペースは前年より1週間程度遅れており、山梨産露地ももの初荷は6月半ば(16日)。干ばつ気味の天候もあって山梨産は小玉傾向で数量伸び悩み、7月下旬までは前年を下回る入荷で高値推移。8月入って福島産がピークとなって不足感は解消されたが中旬までは堅強な販売が続いた。しかし、8月連休を過ぎて後半産地である長野・山形が出回りのピークを迎えた頃より価格は下げ基調となり、その後は長雨による品質低下などもあって販売苦戦した。

 


本年度は収穫の裏年にあたるため出荷量は前年より少なく、肥大時における降水量も少なく小玉傾向でスタートした。9月の極早生からは順調に出荷が始まり日々産地が増え増量傾向になってきているところ、9月の台風、10月においては2週連続で台風が襲い下等級率を多くし日々の販売量は徐々に増えているものの絶対量としては不足感があり年末まで続いた。

 


本年度の生育は昨年に比べ5日〜7日程遅く推移し、降水量も少なく肥大は弱いため小玉傾向で佐賀県・福岡県産の出荷が始まる。ここ数年、千葉県・茨城県産の出荷が早く8月の旧盆において出荷のタイミングが合わず苦労したが今年は時期的に間に合ったかたちで供給された。その後生育遅れと秋の訪れが早かったため荷動きは鈍く推移し続け価格の浮上はないまま貯蔵品に切替わるが荷動きは鈍いまま推移した。

 

  • 営業情報管理部 情報課
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本ページ文責:営業管理部情報課

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