『梅』は、食品加工向けの青果です。
特有の“酸味”と”香り”が好まれ、生活に欠かせない存在です。
生のままでは食べられないため、加熱したり、塩漬けやアルコールに漬ける事で、美味しく食べられます。
定番の梅干し、梅酒をはじめ・・・・甘露煮、ジャム、梅シロップ、はちみつ漬け、梅味噌、梅ピクルスなど多彩な利用法があるのが魅力的な特徴です。
■ 『梅』の種類と用途
『梅』は、大きさや用途に応じていくつかのタイプに分かれます。
小梅 :粒が小さく、カリカリ梅などに使われます。
青梅 :未熟なうちに収穫され、主に梅酒や梅シロップに。
完熟梅:黄色く色づいてから収穫され、梅干しやジャムに最適です。
■ 主な『梅』の品種
南高梅(なんこううめ) :和歌山県を代表する品種。粒が大きく皮が薄く、果肉が柔らかい。梅干し・梅酒・甘露煮など万能に使えます。
古城梅(ごじろうめ) :南高梅よりやや小ぶりで、梅酒や梅ジュースに向いています。
白加賀梅(しらかがうめ):群馬県で多く栽培されており、果肉が緻密で肉厚。梅干し・梅酒・梅シロップにお勧めです。
■ 『梅』の選び方
果肉にハリがあり、色づきが良く、傷のないものを選びましょう。
※梅の状態によって風味や漬け時間が変わります
・柔らかい梅干しやジャム・甘露煮には、黄色く色づき始めた梅~完熟梅
・硬めの梅干しを作るときは、青梅
が適しています。
■ 『梅』の下ごしらえ
①『梅』をきれいに洗います
②数時間〜一晩、水に漬けてアクを抜きます
③水気を拭き取り、竹串などでヘタを取ります
■ お勧め!基本の梅シロップの作り方
「梅シロップ」は、お子様から大人まで楽しめて、梅の自然な“酸味”が蒸し暑い夏にぴったりです!
①下ごしらえした『梅』と氷砂糖を交互に保存瓶に詰めます
②アルコールで消毒した瓶を使用し、冷暗所で保存
③1日2〜3回瓶をゆすって糖をなじませます
④2〜3週間後、『梅』がしぼんだら取り出します。
⑤出来たシロップは冷蔵庫で保存できます(冷蔵で約1年、常温なら1〜2ヶ月以内に消費)
④の期間は、冷凍した梅を使うことで1週間ほどに短縮可能でお手軽!是非レシピを探してみて下さい。
ちなみに、取り出した『梅』は、そのまま食べられます。
さらに種を取り除いてフードプロセッサーにかけ、味噌と混ぜれば「梅味噌」にもなります。
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今が出荷最盛期の『梅』、美味しく利用して、蒸し暑い時期を爽やかに乗り切りましょう!
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