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2024年2月6日

2024年1月果実概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

北・東・西日本で平均気温高く、下旬は寒気により西日本日本海側で大雪

元日、能登半島(石川県)で最大震度7の地震が起き、土砂崩れも発生、また輪島市では地震に加え火災が発生し朝市が行われる地域も甚大な被害となった。1月の気温は平年より高く晴れの日も多くなる。降水量は暖かい影響から前年並みから少なくなった。降雪は偏西風により一時的に寒気が流入し、東京は13日初雪を観測。下旬には最強寒気が襲来し、日本海側で大雪となった。コロナ5類移行後初の正月とあって、インバウンドも多く、外食関係には堅調な動きが見られた。

果実全体の入荷量は前年比93%、価格573円(前年比107%)。販売の中心はみかん・かんきつ類にりんご類・いちご類となる。みかんは静岡産「青島みかん」中心の販売。かんきつ類は「伊予柑」「ぽんかん」が多く、続いて「不知火」となる。りんご類は前年に比べ貯蔵量が少なく、高値販売が続く。いちご類は1番果から2番果への出荷となり、平年より気温高のため端境がなく生育は順調に推移。中下旬より2果房の出荷が始まった。

みかん類

みかん類は入荷103%、価格335円(105%)。愛媛・長崎・熊本・和歌山産中心から静岡産中心の販売へ移行した。年内は引合いが強く荷動きが良かったため、初荷の引合いは強かったが、中旬からやや弱くなる。また袋掛けみかんの販売が平年通り行われたが、入荷量は前年に比べ少なく引合いは強くなった。

かんきつ類

かんきつ類は入荷100%、価格415円(104%)。晩柑類の販売の中心は「ぽんかん」「伊予柑」に「不知火」となる。「ぽんかん」はみかんの高値推移を受け、スーパー等で引合いが出る。「不知火」も引合いが強まる。「甘夏」「八朔」の販売もあるが、この時期は引合いが弱く荷動きは鈍い。また、1月より「せとか」「甘平」の販売も始まった。

りんご類

りんご類は入荷77%、価格432円(139%)。初荷は5日からとなり、入荷量は前年に比べ少ない。価格も年末に引続き高値スタートとなった。上位等級の入荷は少なく引合いは若干あるものの、全体の荷動きは鈍く販売苦戦は続く。

いちご類

いちご類は入荷94%、価格1,687円(100%)。年末年始の数量が少なく、引合いが強いまま初売りとなった。初売り価格は例年通り下がったが、供給量の不足が影響して量販店・スーパー等からの注文は想定以上に増えず、上旬の引合いは弱まった。中旬から売価変更により荷動きが出始めるものの、入荷量は伸び悩み引合いは強まる。1月後半から関東地方が2番果が出始めるものの、九州産地は月末からと出遅れた。

メロン類

メロン類は入荷93%、価格1,335円(104%)。「アールスメロン」の年末の止め市は保合いで終了となる。初売り価格も下がることなく、順調に販売は行われた。連休明けの入荷量は少ないものの価格は下げに転じた。静岡・熊本産は休作者も前年に比べ多く、下旬の入荷量は前年を下回る。

キウイ

キウイは入荷89%、価格611円(109%)。主力の福岡・和歌山・愛媛産ともに干ばつの影響を受けて小玉が多く、箱数は伸び悩む。しかし、ニュージーランド産の切り上がりが早いため、国産への需要が強くなり前年比高。

干し柿

干し柿は入荷98%、価格1,891円(103%)。福島産「あんぽ柿」、長野産「市田柿」の販売が中心となるが、本年度の生産量は少なく、1月の出荷量も前年に比べ減少。上中旬まで引合いは弱く荷動きも鈍化したが、下旬から出荷量が減少すると荷動きは回復した。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

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