・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。
2月は、冬型の気圧配置は長続きせず、暖かい空気が入ったため、気温はかなり高く、西日本では統計開始以来、平均気温が高かった。降雪量は北・東・西日本の日本海側でかなり少なかったが、降水量は西日本を中心にかなり多く、日照時間はかなり少なかった。2月の野菜総入荷量は107,559t(前年比103%)で平年をやや下回った、価格265円(100%)は平年を1割上回った。
だいこんは千葉・神奈川産中心の出回り。上旬・中旬は降雨の影響で出荷減となった。特売もあり引合いも強く、相場は上昇した。下旬も降雨の影響を受け、出荷減となった。気温が低い日もあり荷動きもよく価格は保合いとなった。総入荷量は平年より1割少なく、価格91円(90%)は平年をわずかに上回った。にんじんは千葉・埼玉産ともに前半は天候不順の影響で出荷減となり、引き合いが強まった。後半は関東産地が終盤期に入り、九州地区も降雨の影響で入荷も少なく、価格上昇の影響で荷動きも鈍かった。総入荷量は平年よりやや下回った。価格136円(108%)は平年を1割以上上回った。
はくさいは茨城産が上旬は降雨、降雪の影響で入荷減少。中旬以降は秋冬作が終盤となり減少となった。兵庫産は中旬以降、冷蔵品の出荷が始まり降雪等の影響から数量伸び悩む。鍋需要が減退してくるも全体量少なく中旬は気温も高かったため、荷動きは鈍かった。下旬は量販店需要が小さくなるとともに加工業務需要も満たされ全体量は少なく相場は上昇するも荷動き鈍かった。総入荷量は平年より1割少なく、価格67円(107%)は平年を4割上回った。キャベツは愛知・千葉・神奈川産中心の出回り。上旬は降雨の影響で出荷量減少、量販店特売もあり荷動きは良かった。中旬は気温も上昇するも朝晩の冷え込みで各地増量し、荷動きも良かった。下旬は降雨と相場上昇の影響で、レギュラー注文が少なく、荷動きは鈍かった。総入荷量は平年より1割近く少なく、価格82円(86%)は平年並みだった。ほうれんそうは群馬・茨城・埼玉産中心の出回り。上旬は降雪の影響もあり露地物の入荷が激減した場面もあったが、中旬以降気温上昇もあり順調入荷。値頃感ある価格帯もあり、まずまずの荷動きとなった。総入荷量は平年をやや上回り、価格427円(85%)は平年をわずかに下回った。ねぎは千葉・埼玉産中心の出回り。上旬は降雪降雨の影響で一時的に数量減少し、相場上昇した。中旬は天候回復し出荷量も回復するが荷動きは鈍かった。下旬は降雨の影響で入荷は減少したが荷動きは鈍かった。総入荷量は平年並み、価格340円(134%)は平年を1割上回った。レタスは静岡・長崎・兵庫・茨城産中心の出回り。各地、上旬は降雪の影響で一時的に数量少なかったが、荷動きは鈍かった。中旬以降も降雨などの影響で一時的に数量が減ることもあったが、気温上昇による前進傾向により荷動き鈍かった。総入荷量は平年並み、価格176円(77%)は平年を1割下回った。
きゅうりは宮崎・高知・千葉産中心の出回り。上旬は降雪の影響で一時的に数量が減るも需要低下により相場は変わらず推移した。下旬にかけても末端の荷動きが鈍く、荷動きの改善には向かわなかった。総入荷量は平年より1割近く少なく、価格497円(111%)は平年を2割近く上回った。なす類は高知・福岡産が低温の影響により数量伸び悩むが相場は安定、中旬以降も低温の影響で数量回復せず荷動きも鈍く、相場は変わらなかった。総入荷量は平年並み、価格494円(102%)は平年並み。トマトは愛知・熊本産中心の出回り。厳寒期で横ばいの入荷。需要は落ち着いているものの全体量の少なさにより相場は堅調推移。総入荷量は平年並み、価格377円(94%)は平年並み。ピーマンは宮崎・高知産中心の出回り。低温の影響などから数量伸び悩んだが、後半はやや回復に向かった。価格高騰の影響で特売等以外では需要も少なく荷動きは鈍かった。総入荷量は平年より1割上回った。価格767円(93%)は平年並みだった。
ばれいしょ類は北海道産が安定入荷。鹿児島産は上旬が天候不順により数量少なく、不足感ある状況。下旬以降は単価が徐々に下落するも荷動きは鈍かった。総入荷量は平年よりやや上回り、価格138円(91%)は平年を1割以上下回った。たまねぎは北海道産が出荷調整するも荷動きは鈍かった。静岡産は荷動き良好、ピークは過ぎるも引合いは強く春商材としてまずまずの荷動きあり。総入荷量は平年より1割下回り、価格186円(136%)は平年を3割以上上回った。