東京青果株式会社 東京都中央卸売市場 大田市場

文字サイズ

  • 標準

English

検索

トピックス・お知らせ
Topics
2023年3月20日

2023年1月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

全国的に気温変動が大きい。西日本の降雪量は多く、北・東日本は少雨。

1月上旬は前年末に上昇した相場が反落する例年通りの流れとなった。中旬までは大根・キャベツ・白菜・トマト等、多品目で潤沢な出回りが続いたが、24~25日にかけて寒波が到来。関東を除く全国にて降雪があり、輸送の乱れが生じたほか、多くの品目で生育停滞や土壌凍結による収穫停滞が起こった。1月の野菜総入荷量は110,751t(前年比99%)で平年並み、価格260円(105%)は平年並みとなった。

根菜類

だいこんは千葉・神奈川産中心の出回り。年末年始は品薄で推移。月前半は低温・干ばつの影響で全体量は多くなかったが荷動きは鈍め。後半は価格が下がり荷動き改善し、月末は降雪と、寒波による圃場凍結が起こり数量減から相場が上昇した。総入荷量は平年並み。価格99円(130%)は平年並み。にんじんは千葉・埼玉産が安定入荷。荷動き鈍い状況が続いたが、月末は関東産が終盤期に入ったことや、寒波による数量減から幾らか荷動きが改善した。総入荷量は平年並み、価格115円(116%)は平年をやや下回った。

葉物類

はくさいは茨城産が順調に入荷。年始から荷動きの鈍い状況が続き、相場低迷や春作の作業などの影響で全体量は多くはなかったが荷動きは鈍め。下旬は気温低下や天候不順から減少して引合いが強まった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格53円(137%)は平年を2割近く下回った。キャベツは愛知・千葉・神奈川産中心の出回り。低温・干ばつの影響あり数量は多くなかったが荷動きは鈍めで推移。月末は降雪・寒波により数量減も、引合いが若干強まる程度だった。総入荷量は平年並み、価格98円(125%)は平年を1割下回った。ほうれんそうは群馬・茨城産中心に順調入荷。年末の需要期が過ぎて荷動きは徐々に落ち着き、相場も軟化した。月末の寒波でもまずまずの入荷量があり、他品目が減少する中でほうれん草の荷動きが良くなった。総入荷量は平年より1割以上多く、価格567円(95%)は平年をやや下回った。ねぎは千葉・埼玉・茨城産が、年明けは作業休みで少なくも中旬には増量して順調な出回りに。年末に高まった価格の反動で荷動き鈍く、相場は徐々に軟化した。下旬は低温・干ばつによる正品率低下や降雪の影響で減少し、引合いが強まった。総入荷量は平年より1割多く、価格264円(103%)は平年を1割以上に下回った。レタスは静岡・兵庫産中心の出回り。低温・干ばつの影響で数量は多くなかったが、クリスマス・年末需要で高まった価格の反動で荷動き鈍く、相場は下落傾向。月後半は降雨あり干ばつの影響が解消され全体量増加、月末は降雪により数量減も荷動きは振るわず。総入荷量は平年並み、価格242円(97%)は平年をやや下回った。

果菜類

きゅうりは宮崎・高知・千葉産中心の出回り。年末は生育停滞による数量減と年末需要から数量不足して相場が高騰したが、年始は数量回復と高値反動で引合い弱まり、相場は大きく下げてのスタートとなった。中旬も荷動き鈍かったが、下旬は低温・曇天による数量減と恵方巻需要のため引合い強まり相場上昇した。総入荷量は平年よりやや少なく、価格509円(136%)は平年を1割上回った。なす類は高知・福岡産が年末年末は潤沢な入荷となり相場軟化するも、徐々に冬期なりの数量に落ち着いた。月後半は低温と寒波により数量伸び悩み相場が上昇した。総入荷量は平年よりやや少なく、価格454円(112%)は平年並み。トマトは熊本・栃木産中心の出回り。上旬は年末年始の滞荷があり荷動き鈍く相場軟化。中下旬は低温により着色進まず数量減から荷動きは改善に向かった。総入荷量は平年より1割近く少なく、価格351円(104%)は平年をわずかに上回った。ピーマンは宮崎・高知産中心の出回り。年始は収穫休みの影響で数量は少なかったが、中旬には順調な出方に。下旬は低温の影響などから数量伸び悩み、引合いが強まった。総入荷量は平年並み。価格744円(138%)は平年を1割上回った。

土物類

ばれいしょ類は上旬は各地ほぼ出荷がなかったが、顧客は在庫を持っており荷動きは鈍かった。中旬からは平常入荷。北海道産は安定的な出回り、長崎産は終盤となり減少、鹿児島産が漸増した。月末は降雪により掘り取りが出来なかったり、運送の乱れもあって出回りが減り、引合いが強まった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格134円(56%)は平年を1割以上に下回った。たまねぎは上旬は北海道産が出荷休みの中、静岡産が出荷開始。中旬から北海道産が平常入荷。北海道産は荷動き鈍めも、静岡産は春商材として新玉ねぎの需要あり引合いが強かった。月後半は静岡産増量により相場は幾分軟化。総入荷量は平年並み。価格127円(67%)は平年並み。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

本資料の無断転載はご遠慮ください。

〒143-0001 東京都大田区東海3-2-1
東京都中央卸売市場 大田市場内
TEL:03-5492-2001(代表)