寒気の影響が弱く、東･西日本で気温高。各地の降水量は少なかった。

2月は前月末の寒波の影響を引き摺りながらも、気温上昇や適度な降雨があり大型野菜は順調な出回りとなった。2月の野菜総入荷量は104,193t(前年比99％)で平年をやや下回り、価格265円(100％)は平年をやや上回った。

根菜類

だいこんは千葉・神奈川産中心の出回り。神奈川産は順調入荷、千葉産は露地物とトンネル物との端境で落ち着いた入荷。上中旬は連休もありまずまずの荷動き。下旬は気温が上がり需要が低減して荷動き鈍化。総入荷量は平年より1割多く、価格101円(94％)は平年並み。にんじんは千葉・埼玉産が終盤期に入り減少傾向となる。鹿児島産の入荷もあったがサイズは小さめで数量も多くはなかった。荷動き・相場展開はまずまずで推移。総入荷量は平年並み、価格126円(134％)も平年並み。

葉物類

はくさいは茨城産が上旬は順調入荷も中旬以降は秋冬作が終盤となり減少。兵庫産は干ばつのによる生育遅れから数量伸び悩む。鍋需要が減退してくるも全体量少なく中旬は引合い強まる。下旬は気温上昇して量販店需要が小さくなるとともに加工業務需要も満たされ荷動き鈍化した。総入荷量は平年より1割少なく、価格63円(122%)は平年をやや下回った。キャベツは愛知・千葉・神奈川産中心の出回り。上旬は低温・干ばつの小玉傾向、箱数伸びない中で量販店特売が多く引合いが強まった。中旬は降雨あり気温も上昇して各地大幅に増量し、荷動き鈍化。下旬は価格がこなれて荷動きが幾分か改善した。総入荷量は平年よりやや少なく、価格95円(94%)は平年を1割以上に下回った。ほうれんそうは群馬・茨城・埼玉産中心の出回り。降雪あり露地物の入荷が落ち着く場面もあったが月全体では概ね順調入荷。中旬から相場落としながら需要を誘導してまずまずの荷動きとなった。下旬は気温上昇で産地によっては品質劣化が散見された。総入荷量は平年並み、価格502円(97%)は平年をやや上回った。ねぎは千葉・埼玉産が生育良好、降雪あるも影響なく数量潤沢。上中旬は特売等もあり荷動き良好も、下旬は気温上昇で需要が低下し荷動き鈍化した。総入荷量は平年より1割多く、価格253円(85%)は平年を2割以上に下回った。レタスは静岡・長崎・兵庫・茨城産中心の出回り。各地、上旬は低温・干ばつによる生育停滞で数量少なく、末端の需要は低かったが絶対量不足で相場が高まった。中旬以降は高値反動での需要低下と、気温上昇による関東産を主とした増量により荷動き鈍化し相場下落。総入荷量は平年より1割近く少なく、価格230円(88%)は平年をやや上回った。

果菜類

きゅうりは宮崎・高知・千葉産中心の出回り。前月末に寒波による減少と恵方巻需要のため相場が急上昇したが、当月に入ると需要低下と高値反動により相場の下落が続いた。下旬には価格がこなれて荷動きは改善に向かった。総入荷量は平年より1割少なく、価格449円(108%)は平年を1割上回った。なす類は高知・福岡産が前月末の寒波により数量伸び悩み相場が急上昇したが、当月は数量回復と高値反動により相場は下落傾向を辿った。総入荷量は平年よりやや少なく、価格484円(104%)は平年並み。トマトは熊本・栃木産中心の出回り。厳寒期で着色鈍く、小玉傾向もあり箱数が伸びなかった。需要は落ち着いているものの全体量の少なさにより相場は堅調推移。総入荷量は平年より1割少なく、価格400円(109%)は平年をやや上回った。ピーマンは宮崎・高知産中心の出回り。月前半は曇天や低温の影響などから数量伸び悩んだが、後半はやや回復に向かった。袋詰めは特売等あり荷動き良好も、バラ詰めは引合い弱め。総入荷量は平年並み。価格825円(104％)は平年を1割近く上回った。

土物類

ばれいしょ類は北海道産が安定入荷。鹿児島産は上旬が天候不順により数量少なく、不足感ある状況。中旬以降は単価高で荷動き鈍化し販売苦戦に陥った。総入荷量は平年並み、価格152円(60%)は平年をやや下回った。たまねぎは北海道産が安定入荷。静岡産は上旬に他野菜が少ない中で引合いあり荷動き良好、中旬以降は出荷ピークとなり引合いはやや落ち着くも春商材としてまずまずの荷動きあり。総入荷量は平年をやや下回り、価格137円(66%)は平年並み。

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