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2023年6月5日

2023年2月果実概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

寒気の影響が弱く、東・西日本で気温高。各地の降水量は少なかった。

2月はたびたび強い寒気が流れ込み、日本海側中心に断続的に雪が降った。関東甲信でも10日に雪が降り、最高気温は今シーズンで最も低かった。一方で、同日に九州南部、19日は九州北部・四国、28日は北陸で春一番が吹いた。

果実全体の入荷量は前年比101%、価格541円(前年比100%)。りんご・いちご・かんきつ類・みかん中心の販売。りんごは前年に比べ多いが、一番手が少なく、価格は1月に引続き保合いとなった。いちごは1番果から2番果へ連続出荷したが、連休前後の低温で出荷量は横ばいで推移し、前年比減。気温は平年より高いものの、下旬からは2番果と3番果の端境で少ない出回り。みかんは静岡産中心で下旬からは少なく、かんきつ類は不知火中心に無加温物から露地物の販売に変わった。

みかん類

みかん類は入荷92%、価格359円(111%)。九州産地を中心に寒波の影響で数量減。静岡産は表年だが、ロス率が高いことから前年比微増に留まった。三ケ日は8kg箱の出荷切り上がりが早まり、月末週から4kg箱が始まった。

かんきつ類

かんきつ類は入荷103%、価格402円(109%)。四国・九州産は寒波と降雪の影響を強く受けた。「ポンカン」は愛媛産が寒波で前年比減に加え前進出荷から切り上がりが早まり、熊本産は中旬にピークを迎えた。「甘夏柑」は熊本産が上旬、鹿児島産が下旬に増量した。不知火「デコポン」は、熊本産は露地物に切り替わるも多くなかった。上旬は各地数量が多かったものの、旬ごとに減少し、総入荷量については不作だった前年比微増。寒波の影響と生産コスト上昇から、価格は5ヵ年平均で最も高く、販売苦戦となった。

りんご類

りんご類は入荷121%、価格297円(82%)。1月で岩手産の販売も終了し、青森産中心の出回りへ。各種不作だった前年に比べ多いものの、つる割れやキズ果が多いことから販売苦戦。

いちご類

いちご類は入荷93%、価格1,571円(103%)。関東・九州産地は寒波の影響から平パック比率が上昇。「あまおう」は1番果と2番果で大きな端境となり、量は増え切らず下旬には前年の半減まで落ち込み価格高。「とちおとめ」は「とちあいか」への転作のため前年より少ない中、特売需要もあり品薄状況が続いた。「紅ほっぺ」は上旬にピークを迎えたものの、2番果の肥大が進まなかったことから小玉傾向。「いちごさん」は前年に比べ転作が進み入荷量増。総体では平年よりも少なく、5ヵ年の中で最も高い価格となった。

メロン類

メロン類は入荷90%、価格1,376円(129%)。厳寒期のため、休作する生産者が多く、入荷量は減少。アールスメロンは加温期に入り、前月は小玉傾向も肥大は回復した。需要期ではないものの、平年比減の入荷から前月に引続き高値基調。

キウイ

キウイは入荷109%、価格560円(93%)。国産の入荷は前年比若干増。輸入物が前年に比べ数量半減したものの、売れ口は鈍い。価格は前年比安だが、平年比高。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

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