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2023年6月22日

2023年3月果実概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

北・東・西日本にかけては気温高で日照量が多く、少雨だった。

3月に入ると真冬日を観測する地点はほとんどなくなり、最高気温が25度以上の夏日を記録する日も出てきた。夜温が低い地方でも日中の気温が高いことから、3月14日には統計開始以降最も早いさくらの開花となった。


果実全体の入荷量は前年比99%、価格578円(前年比102%)。販売品目の中心は2月と変わりなく徐々にかんきつ類は減少し、果菜類(西瓜類・メロン類)の販売が始まる。関東地方は日照が多く生育は順調だが九州地方は天候に恵まれず気温の低い日が続いた。上中旬からは気温も高まり関東産地同様にいちごは3番果の出荷ピークに入り年間で多い時期となる。かんきつ類は不知火(デコポン)が露地物の出荷がピークを迎え、他のかんきつ類は寒波の影響から出荷量は前年を下回る。果実全体の入荷量は前年に比べ多く、価格は前年並みとなった。

みかん類

みかん類は入荷97%、価格438円(101%)。普通みかんの入荷量は前年より多く引合いは強いが価格は前年並みから若干弱い。上旬までJAふじ伊豆(西浦)「寿太郎みかん」が出回り、その後「寿太郎みかん(プレミアム)」が2回販売された。JAみっかび「青島みかん」の販売は2週目より「貯蔵青島みかん(誉れ)」の販売が始まる。出荷量は少なく計画より終了は早かった。

かんきつ類

かんきつ類は入荷94%、価格368円(104%)。かんきつ類の入荷の中心は「不知火(デコポン)」となる。熊本産は品質重視から2月の販売は平年に比べ多いものの、荷動きは鈍化していたため、3月は前年より若干多く単価も若干高めに。動きは中玉(18玉)で、大玉の引合いは弱かった。「伊予柑(弥生姫)」の販売は1月・2月の寒波の影響から出荷量は少ない。気温が平年に比べ高いことから「八朔」「甘夏」の引合いは強かった。かんきつ類の入荷は前年より少ないが、価格は前年並み。3月20日には愛媛産新品種『紅プリンセス(愛媛果試第48号)』の試験販売が大田市場で行われた。

りんご類

りんご類は入荷116%、価格299円(80%)。青森産「サンふじ」中心の販売となり前年に比べ多い貯蔵量ではあるが、裂果・着色不良果によって上位等級は少ない。「ジョナゴールド」「王林」「シナノゴールド」と各品種前年より多いものの、「サンふじ」同様に上位等級が少なく引合いは弱い。平均価格は前年より出荷量が多い中、品質低下もあり安い展開。

いちご類

いちご類は入荷95%、価格1,368円(110%)。上旬は天候が良く生育前進したが、連休前に寒波が入り九州産地は生育が遅れ出荷量は伸び悩む。中旬からは5月上旬の温暖な気候となり、各産地出荷量が増え、中下旬から3番果の出荷ピークに入る。気温高につれて産地は品質重視の収穫に入り、イタミ果の軽減を図る。販売において価格を下がるものの引合いは弱く、また月末には小玉の出荷が多くなり荷動きは鈍化した。

メロン類

メロン類は入荷97%、価格428円(100%)。静岡産「アールスメロン」の入荷量は前年に比べ若干多くなるものの、月を通しては前年より若干少ない。新型コロナウイルスの終息と感染防止策の緩和から納め需要が戻り始め、前年に比べ荷動きが良く、価格も高く推移し、前月に続いて高値基調となる。その他メロン類は熊本産「アンデスメロン」は早出しの生産者が出荷を始め、茨城産「オトメメロン」も月末から熊本産同様に早出しの生産者の出荷が始まった。

すいか類

すいか類は入荷99%、価格428円(100%)。群馬産「こだま西瓜」の販売が前年同様2月下旬から始まり、茨城産は前年に比べ2週間程早い3月初旬からとなった。熊本産「大玉すいか」は前年に比べ若干遅く、出荷始めは多いものの中下旬からは2月の天候と低温の影響から着果が悪く、出荷量は少なかった。3月の好天と気温高から荷動きは良い。

その他施設栽培物

長崎産「ハウスびわ」は寒波の影響もなく生育順調。干ばつによる生育遅れで小玉が多かった前年に比べ、入荷量は倍増。宮崎産「ハウスマンゴー」は3月11日より販売開始と前年に比べやや遅れたが、順調な出回り。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

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