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2023年7月1日

2023年4月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

北日本で統計開始以来1位タイの高温を記録。西日本太平洋側では多雨。

4月は比較的温暖なことから葉茎菜類などで前進出荷が見られたが、月後半は曇雨天や気温低下する日もあり、出方が鈍る場面もあった。月末は大型連休を控えて引合いが出る品目が多かった。4月の野菜総入荷量は110,653t(前年比93%)で平年を1割下回り、価格275円(101%)は平年を1割上回った。

根菜類

だいこんは上旬で神奈川産が終了、千葉産はそれまでの前進出荷により減少。荷動きは鈍かったが全体量の減少により相場は上昇した。月後半は千葉・茨城産が潤沢に出回り荷動き鈍化して相場下落。月末は大型連休を前に注文があり荷動き良好。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格99円(104%)は平年を1割近く上回った。にんじんは徳島産が降雨多く出荷が不安定。細物傾向もあり、給食需要のある太物を中心に不足感が強く、月を通して相場は堅調推移。総入荷量は平年より1割以上に少なく、価格173円(136%)は平年を1割上回った。

葉物類

はくさいは茨城産が気温上昇と降雨の影響により前進出荷傾向。月前半は産地が出揃い増量傾向となる中、加工需要あり荷動きまずまず。後半は前進出荷により次の作が間に合わず端境となり不足感が高まった。月末は大型連休前に引合い強まり、さらに相場上昇。総入荷量は平年より1割以上に少なく、価格86円(112%)は平年並み。キャベツは愛知・千葉・神奈川産中心の出回り。上旬は愛知産が冬系のピーク過ぎ減少、千葉産は品種の端境で少ない出回りで不足感が生じ相場上昇。中旬は千葉産が漸増、神奈川産は前進出荷のため切り上がりに向け早めに減少に転じた。下旬は後続の茨城産が出始め、他産地含め潤沢な出回り。月末は大型連休前で荷動きが良かった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格106円(100%)は平年をやや上回った。ほうれんそうは群馬・茨城・埼玉産中心の出回り。2~3月の気温が高かったことから前月中旬に前倒しで出荷ピークを迎えたが、当月上旬は各地数量が落ち着いた。価格もこなれていたため需要が多く、上旬は相場急騰。中旬は高値反動で荷動き鈍化し、相場下落。また、岩手・岐阜・群馬の山手等の夏秋産地の出荷が本格化し、全体量は潤沢だった。下旬は価格がこなれ、大型連休前で荷動きは良好だった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格529円(113%)は平年を1割以上に上回った。ねぎは千葉・埼玉産が生育良好。秋冬ねぎが切り上がりに向け減少するも春ねぎが順調出荷。月末は春ねぎと夏ねぎの端境や水稲作業もあり減少し、大型連休前で引合い強まり相場が上昇した。総入荷量は平年並み、価格313円(101%)は平年をわずかに下回った。レタスは茨城・兵庫産中心の出回り。月初は茨城産のトンネル作から露地作の切り替わりで数量減となり相場堅調。中旬は降雨により各地出荷が不安定。下旬は茨城産が終盤で減少する中、群馬・長野産が漸増して数量充分。総入荷量は平年より1割近く少なかったが、価格162円(107%)は平年並み。

果菜類

きゅうりは群馬・埼玉・宮崎産等の出回り。各地概ね順調な出荷となり、荷動きもまずまずあった。下旬は成り疲れが出る産地もあり、総入荷量は平年より1割少ない。価格312円(113%)は平年を2割上回った。なす類は上旬に高知・福岡産が天候不良により数量少なく、高知産なすは相場急騰。中旬からは天候回復により数量増加して相場反落。月を通して荷動きは良好な場面が多かった。総入荷量は平年より1割以上に少なく、価格423円(123%)は平年をやや上回った。トマトは熊本・栃木産中心の出回り。熊本産が着果不良の段を抜け、肥大も進んで数量増加傾向。全体量の増加にともない相場も軟化して荷動きはまずまず。総入荷量は平年より1割以上に少なく、価格408円(110%)は平年を1割以上に上回った。ピーマンは宮崎・高知産中心の出回りで、茨城産が漸増。月前半は前月の曇天により西南暖地産で花落ちあり全体量少なく相場堅調。後半は数量回復して荷動き鈍化から相場反落。総入荷量は平年並みながら、価格591円(121%)は平年を2割近く上回った。

土物類

ばれいしょ類は北海道産が最終盤となる中、鹿児島産は天候不良により出荷が不安定。また、1月末の寒波の影響から後続の鹿児島県北西部の出荷開始が遅れて不足感高まり相場が急騰した。中旬からは北西部の出荷が始まり、徐々に数量増。相場も跳ね上がったことから引合いが落ち着き相場反落。下旬は数量潤沢で荷動きが鈍かった。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格204円(80%)は平年をやや上回った。たまねぎは佐賀産が増量傾向となり、降雨により肥大が進んで大玉傾向。中旬から10kg箱から20kg箱での出荷に移行した。小玉が少ないため小玉の引合いは強かったが大玉は荷動きが鈍かった。下旬は北海道産がほぼ終了となり、注文が新玉ねぎへと移行した。総入荷量は平年並み、価格110円(40%)は平年を1割以上に下回った。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

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