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2023年7月1日

2023年4月果実概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

北日本で統計開始以来1位タイの高温を記録。西日本太平洋側では多雨。

4月は全国的に日中の気温が高く、朝晩の冷え込みも少ない日が続く。東北方面の桜は中旬に満開し、全国的に春の季節を迎える。

果実の販売はりんご類を中心にいちご類・すいか類と続く。いちご類は多いものの、連休には減少へ向かう。すいか類は下旬からピークを迎える。メロン類も各品種中旬以降から増量した。ハウス物も中旬から増量するが、びわは前年より少ない。果実全体の入荷量は前年比97%、価格533円(前年比98%)。3月に続き5ヵ年平均で最も入荷が少なく、価格は平年比高となった。

ハウスみかん

ハウスみかんは入荷45%、2,579円(108%)。愛知産は作付減、大分産は早期出荷の減少と、平年に比べ遅れが見られたことから、入荷開始はともに下旬からのスタートとなった。

かんきつ類

かんきつ類は入荷93%、価格343円(100%)。不知火(デコポン)中心で甘夏、清見となる。1月末の寒波の影響から貯蔵量が少なかった上に、気温が高くなるにつれ産地ロスが多くなり、出荷量は減少。柑橘全体の引合いは弱く、不知火(デコポン)も腐敗果が見られることから、熊本産(鮮度保持袋使用)の引合いは強くなっている。

りんご類

りんご類は入荷112%、価格333円(85%)。青森産「サンふじ」中心の販売となり、前年に比べ多い貯蔵量ではあるが、選果によるロス果が多く出荷量は前年並みから若干多い程度。「王林」「シナノゴールド」は平年に比べ体質が弱く、特に大玉は棚持ちが悪くなっている。中下旬から価格は強くなり連休に向かって引合いが強まる。

びわ

びわは入荷126%、価格2,314円(91%)。ハウス物中心の出荷。長崎産は4月中下旬にピークを迎える。千葉産については、4月中下旬に初荷を迎える。

おうとう

おうとうは入荷106%、価格8,479円(102%)。ハウス物中心。天候が良く気温高で推移したため、各地生育は順調。山形産は雪も少なく、気温高から着色良かったことで数量は前年比微増。長野産は4月上旬から、下旬から山梨産が順次開始となった。

いちご類

いちご類は入荷95%、価格1,368円(110%)。上旬は天候が良く生育前進したが、連休前に寒波が入り九州産地は生育が遅れ出荷量は伸び悩む。中旬からは5月上旬の温暖な気候となり、各産地出荷量が増え、中下旬から3番果の出荷ピークに入る。気温高につれて産地は品質重視の収穫に入り、イタミ果の軽減を図る。販売において価格を下がるものの引合いは弱く、また月末には小玉の出荷が多くなり荷動きは鈍化した。

メロン類

メロン類は入荷88%、価格929円(104%)。静岡産「アールスメロン」の入荷量は前年に比べ多く、コロナ禍による制限も緩和され、荷動きは良く価格も前年に比べ高くなっている。その他メロン類は、天候が良く気温も高いため熊本・茨城産ともに前進出荷となっている。初荷の数量は多く、その後も前年に比べ多いものの、だらだら出荷が4月いっぱい続く。価格も保合いが長く続き、緩やかに価格を下げる状態。

すいか類

すいか類は入荷99%、価格384円(103%)。日中の気温が平年より高く好天に恵まれるものの、販売の棚は思いのほか広がらず。カットフルーツはパイナップルが中心にすいかとなるが、各店舗の取り組みは中下旬から。いちごのイタミが進み、棚を変える4月後半から引合いが強まる。

国産マンゴー

国産マンゴーは入荷116%、価格5,303円(86%)。宮崎産は3月中旬より販売開始し、4月13日には「太陽のタマゴ」も解禁した。前年は品質不良に悩まされたが、本年は開花期以降の天候も良く、順調な出荷。

輸入果実

バナナは入荷92%、価格315円(111%)。産地からの値上げ要請を受けて入荷は伸び悩む。キウイは入荷70%、価格628円(107%)。「サンゴールド」の入荷がスタートし、大玉傾向および単価高から末端の売行きは鈍化。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

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