東京青果株式会社 東京都中央卸売市場 大田市場

文字サイズ

  • 標準

English

検索

トピックス・お知らせ
Topics
HOMEお取引様向け情報トピックス・お知らせ › 2023年10月野菜概況
2023年11月27日

2023年10月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

全国的に日照量多く、北海道~関東にかけて気温高。西日本は少雨。

10月の気温は北海道~関東で平年よりも高く、東海~九州では平年よりも低かった。降水量は北海道・東北日本海側で平年よりも多かったが、西日本特に四国・瀬戸内では平年の20%未満となっているところもあり、渇水となった。北日本・高冷産地から関東や西南暖地にシフトする時期であるが、夏場の高温から北日本産地の入荷量が大きく減り、また、後続産地も品質不良や小玉化などで入荷量が少なかった。特にトマトは平年の約6割の入荷量で、ほとんどの品目で平年の入荷量を1割以上下回った。また、9月以降、多くの品目で高値傾向が続いており、下旬には高値疲れの反動からか相場は落ち着いてきた。10月の野菜総入荷量は114,706t(前年比91%)で平年を1割近く下回り、価格308円(125%)は平年を3割上回った。

根菜類

だいこんは北海道産が中旬でほぼ終了し、青森・千葉産中心の出回り。青森産が気温低下で出荷量が伸び悩む中、関東産もやや出遅れがみられた。中旬以降は関東産も数量が増え、生育順調、2L中心の出回りとなった。上旬までは売行きは良かったが、数量が増加するにつれて荷動きは鈍化した。総入荷量は平年を1割下回り、価格135円(136%)は平年を4割以上上回った。にんじんは北海道・千葉産中心の出回り。下旬からは青森・埼玉の出荷が始まり、荷動きも鈍化した。中旬過ぎまでは入荷量も少なく相場も上がったが、下旬はその反動で特に太物の相場が下落した。総入荷量は平年を2割近く下回り、価格217円(125%)は平年を5割以上上回った。

葉物類

はくさいは中旬から茨城が始まり、下旬で長野産が終盤を迎えた。長野産は降雨の影響やレタスとの出荷の兼ね合いで日々不安定な入荷量となった。茨城産も当初は品質の低下が見られ数量は少なかったが、下旬には回復した。中旬までは量販や加工の引合いも強く、相場はかなり上向いたが、数量が増えた下旬は一転し荷動きも鈍化し相場も下がった。総入荷量は平年を1割以上下回り、価格108円(137%)は平年を4割以上上回った。キャベツは上旬は群馬・長野産が中心。下旬から千葉・愛知産の出回りが増えた。中旬は比較的入荷量の少ない日が続いたが、産地が目まぐるしく変わったため荷動きが鈍化した。下旬は群馬産の入荷が減ったことにより若干相場の底上げとなった。総入荷量は平年を1割以上下回り、価格118円(157%)は平年を4割以上上回った。ほうれんそうは群馬・茨城・埼玉産中心の入荷。下旬にかけ関東秋冬産地の出荷がピークを迎え、夏秋高冷産地の終盤出荷と併せて潤沢な出回りとなった。入荷量に合わせ相場も落ち着き、量販店・業務需要ともに堅調な荷動きとなった。総入荷量は平年をやや下回り、価格686円(113%)は平年を1割以上上回った。ねぎは北海道・青森中心の出回り。中旬までは稲刈りの作業と重なり入荷量は不安定、少ない状態が続いたが、中旬以降になると徐々に回復し2Lの割合も増えてきた。数量回復と同時に荷動きが鈍くなり、相場は下落した。総入荷量は平年を2割下回り、価格547円(152%)は平年を5割以上上回った。レタスは長野産中心の出回りから中旬以降は茨城産へとシフトした。下旬までは茨城の数量が伸びない中、長野産も終盤を迎え全体的な数量は減少、相場も上昇した。下旬は静岡・香川産も始まり、数量は増加。徐々に荷動きも鈍くなった。総入荷量は平年並みで、価格180円(105%)は平年を2割以上上回った。

果菜類

きゅうりは宮城・福島等東北産が終盤を迎え、群馬・埼玉・高知産中心の入荷となった。月の半ばまでは天候不順のため生育が停滞、各産地数量が少ない状態が続いたが、後半は徐々に回復した。上旬まではある程度引合いもあったが、中旬以降は高値から引合いも弱まった。総入荷量は平年を1割下回り、価格438円(119%)は平年を2割以上上回った。なす類は群馬・茨城産が気温低下により減少したが、荷動きは鈍かった。福岡産は生育順調だが、産地の切り替えがスムーズで相場は高値を維持。ただし、こちらも荷動きは今一つであった。総入荷量は平年並みで、価格372円(111%)は平年をやや上回った。トマトは北海道・青森産が中心の入荷。前月同様に前進出荷のため、数量少なく引合いも強い状態が続き記録的な高値となった。月後半は愛知・千葉産が出荷を迎えるが、こちらも高温のため着果不良・裂果・小玉傾向で数量は伸びなかった。月末は高値疲れから荷動きは鈍った。総入荷量は平年を4割下回り、価格844円(159%)は平年を7割以上上回った。ピーマンは東北産が終盤を迎え、茨城産、西南暖地産の入荷が徐々に増えた。当初茨城産は夜温の低下から減少傾向だったが、下旬ごろから回復。晴天が続き西南暖地ともに出荷が増えた。相場が高い状態が続いたため、引合いは弱かった。総入荷量は平年を1割下回り、価格608円(166%)は平年を5割近く上回った。

土物類

ばれいしょ類は北海道産が終盤。原料で傷みや発芽が散見され選果ペースを落としたため出荷量は月を通し低調となった。クレームも多く、引合いも弱い状態が続いた。総入荷量は平年をやや下回り、価格128円(117%)は平年並み。たまねぎは北海道産が中心の入荷。夏の高温により作柄は悪く、出荷計画の下方修正が出された。売行きがいいわけだはなく、不足感から引合いが強く相場は下旬にかけ日々上昇していった。総入荷量は平年を1割近く下回り、価格127円(122%)は平年を3割上回った。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

本資料の無断転載はご遠慮ください。

〒143-0001 東京都大田区東海3-2-1
東京都中央卸売市場 大田市場内
TEL:03-5492-2001(代表)