東京青果株式会社 東京都中央卸売市場 大田市場

文字サイズ

  • 標準

English

検索

トピックス・お知らせ
Topics
HOMEお取引様向け情報トピックス・お知らせ › 2023年10月果実概況
2023年11月27日

2023年10月果実概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

全国的に日照量多く、北海道~関東にかけて気温高。西日本は少雨。

10月は、8~9月に比べると高温傾向は緩和されたものの、平均気温は過去5番目の高さとなった。月末には、強い寒気が入り込んだ影響で大気の状態が不安定となり、各地で雷雨や降雹に見舞われた。

果実全体の入荷量は前年比89%、価格464円(前年比121%)。販売は柿類・みかん類が中心となり小玉傾向、柿の入荷量は前年並みで荷動きは良い。極早生みかんは前進出荷。中下旬から少なくなると荷動きは良くなり、徐々に早生みかんに切り替わった。りんご類は着色遅れ、日焼け果によって出荷量は前年に比べ少なくなったことで総入荷量は前年・平年比ともに減少、価格高。

みかん類

みかん類は、入荷108.5%、価格282円(115%)。極早生みかんは宮崎産が終盤、佐賀・熊本・福岡・和歌山産が増量し、5日から長崎産の販売が始まった。出始めの極早生みかんの食味は良くなかったが、徐々に食味・着色が上がり始める。「スポーツの日」の連休が明けると徐々に荷動きが鈍化するも、販売環境は悪くなかった。

りんご類

りんご類は、入荷79%、価格450円(138%)。「サンつがる」中心の販売から「早生ふじ」の販売に変わる。黄色系も「トキ」中心となり「シナノゴールド」の販売も始まる。気温が高かった影響で着色が遅れ下等級品が多くなっている。

日本なし類

日本なし類は、入荷59%、価格446円(129%)。「豊水」の販売が終わり、「新高」「にっこり」の販売になる。上旬までは気温が高く夏果実の荷動きは良かったが、日中の気温が下がったことで荷動きが鈍くなり始めた。

西洋なし類

西洋なし類は、入荷64%、価格508円(131%)。長野産「ラ・フランス」の販売が9月末より始まる。山形産西洋なしの販売は前年に比べ少なく、品種移行は早い。山形産「ラ・フランス」の販売は前年に比べ2日遅く、降水量が少ないため小玉傾向。6日に発生した強風により落果・スレ果が発生したことで上位等級は少ない。

かき類

かき類は、入荷88%、価格331円(121%)。上旬から和歌山産「たねなし柿」の出荷がピークに入る。奈良産も徐々に増え始め、新潟産は連休明けより始まった。「次郎柿」も徐々に増え、「早秋柿」の出荷も始める。中下旬からは「太秋柿」の販売も始まる。気温が下がることで引合いが徐々に出始めるものの、「たねなし柿」が増えたことで価格を下げての販売となった。

ぶどう類

ぶどう類は、入荷99%、価格1,738円(114%)。前進出荷が進みぶどう類の出荷量が徐々に落ち始め引合いが強くなる。前年に比べ安かった「シャインマスカット」「ピオーネ」の価格が強くなる。

くり

くりは、入荷116%、価格861円(94%)。熊本産の販売が始まり、茨城産が続く。本年度は肥大時に雨量が少なく肥大が弱く小玉傾向となっている。着果量は多いものの出荷量はあまり多くない。販売の中心は平年通り茨城産が中心となる。引合いは業務、加工業務において若干強い。

いちご類

いちご類は、入荷73%、価格4,057円(120%)。10月上旬より「とちあいか」「とちおとめ」が販売開始した。「とちあいか」の作付が増え、「とちおとめ」の出荷量は大幅減。8月の猛暑の影響で定植遅れが見られ、10月の数量は伸び悩む。

メロン類

メロン類は、入荷76%、価格764円(125%)。北海道産「赤肉メロン」は徐々に減少し始め、引合いは弱まるものの価格は保合いで推移。「アールスメロン」は気温が高い影響から前月同様に下等級品が多くなっているが、旬を追うごとに入荷量は減少し、前年に比べ高水準の価格で推移。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

本資料の無断転載はご遠慮ください。

〒143-0001 東京都大田区東海3-2-1
東京都中央卸売市場 大田市場内
TEL:03-5492-2001(代表)