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2023年12月29日

2023年11月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

北日本~西日本で高温。日照量は西日本でかなり多かった。

11月の月平均気温は北日本でかなり高く、東・西日本で高かった。月降水量は北日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側と東日本の日本海側で多かった。夏場の高温の影響が尾を引いている品目もあり、たまねぎは依然として作柄が悪く、相場の高止まりが続いた。また、トマトはこれまでの高値の反動と、段替わりによる数量の回復から相場は落ち着いてきた。ねぎは秋田や関東産が高温や雨の影響で数量は少なく、特に関東産は上中旬で前年の約6割の入荷量にとどまり、価格も高かった。11月の野菜総入荷量は113,872t(前年比99%)で平年をやや下回り、価格244円(107%)は平年を1割近く上回った。

根菜類

だいこんは上旬で青森産が終了し、千葉・神奈川産中心の出回り。適度な降雨と気温の高さにより生育は良く、2L中心の太物傾向となった。鍋物需要が本格化し、月を通してまずまずの荷動きとなった。総入荷量は平年並み、価格71円(95%)も平年並み。にんじんは上旬で北海道産、中旬で東北産地が終了し、千葉・埼玉産中心の入荷となった。当初は11月20日以降にピークを迎える産地が多いとの見込みだったが、降雨の影響で数量は出ず、下旬は引合いが強まった。中旬はML中心の発生から下旬はL中心の入荷となった。総入荷量は平年を1割下回り、価格169円(140%)は平年を3割近く上回った。

葉物類

はくさいは長野産が上旬でほぼ終了となり、中旬以降は茨城産中心の出回り。月を通して適度な降雨と気温高で生育は良く、潤沢な出荷が続いた。全国的な流通量も増え店の棚も埋まり、日によっては場内顧客の引取りが鈍い状態が見られた。総入荷量は平年をやや上回り、価格50円(80%)は平年並み。キャベツは愛知・千葉・神奈川・茨城中心の入荷。月初は猛暑の影響で数量が出ない産地も見られたが、中旬以降は各産地生育順調で潤沢な出荷量となった。他の品目と比べ、やや高値基調であったため荷動きは鈍く、下旬にかけて相場を下げた。総入荷量は平年を1割下回り、価格104円(128%)は平年を4割近く上回った。ほうれんそうは岐阜・群馬産から中旬以降に茨城・埼玉産などの秋冬産地にシフトした。上旬までは各産地生育順調で入荷量も増えていたが、量販店も売り飽き気味で相場も下落した。中旬以降は冬らしい寒さもあり、数量も落ち着き、また産地の切り替わりで品質も良くなった。値頃感も出始め、下旬には引合いが強まった。総入荷量は平年を1割近く上回り、価格397円(95%)は平年を1割以上下回った。ねぎは北海道・青森産から茨城・千葉産中心の入荷にシフト。当初は2L中心の入荷だったが、中旬以降は生育の遅れもありL・M中心の細め中心。下旬にかけ入荷量が増加し、相場を下げつつの販売となった。総入荷量は平年を1割以上下回り、価格436円(163%)は平年を5割以上回った。レタスは茨城・静岡ほか西南暖地中心の入荷。中旬までは各産地生育順調に推移し、出荷量も増えていたが、中旬以降は気温も下がり生育は鈍化。茨城産も終盤となり全体的な数量は少なく、相場は徐々に上がっていった。総入荷量は平年をやや下回り、価格155円(91%)は平年並み。

果菜類

きゅうりは宮崎・高知・埼玉・千葉産中心の入荷。天候も良く、各産地生育は順調で、数量も日々増加。下旬には高知産がピークを迎え、荷動きもやや鈍くなった。宮崎産も徐々に寒さは強まるものの、日照時間は充分なことから安定した出荷が続いた。総入荷量は平年をやや下回り、価格333円(100%)は平年並み。なす類は高知・福岡産中心の入荷。少しずつ寒くなると需要量も減少し、荷動きは総じて鈍かった。ただし、短なすは関東産から高知産への切り替わりで微減となり、下旬から相場は底上げとなった。総入荷量に関しては暖冬傾向のため大きな増減はなく平年並みで、価格374円(104%)は平年を1割近く下回った。トマトは愛知・熊本産中心の入荷。上旬には各産地生産者が出揃い、本格的な出荷となった。中旬には冷え込みの影響から着色が進まず微減の傾向だったが、下旬に段が替わり数量は回復すると相場は下がった。愛知産はM~L中心、熊本産はL~2Lの大玉中心。総入荷量は平年を2割下回り、価格527円(102%)は平年をやや上回った。ピーマンは茨城・高知・宮崎産中心の入荷。下旬に一時的な寒さや成り疲れで出荷量が減る場面もあったが、総じて各産地潤沢に出回り、荷動きは鈍化。総入荷量は平年を2割上回り、価格422円(93%)は平年並み。

土物類

ばれいしょ類は北海道中心の入荷で、下旬に長崎産が徐々増加した。前月同様、原料で傷みや発芽が散見され、選果ペースの停滞を受け出荷量は月を通して低調。クレームも多く、引合いも弱い状態が続いた。総入荷量は平年をやや下回り、価格123円(112%)は平年をやや下回った。たまねぎは北海道中心の入荷。下旬から一部佐賀産の新玉ねぎや兵庫産の入荷もあった。前月同様、夏の高温により作柄悪く、中旬まで相場は上昇基調となり、その後高止まりが続いた。総入荷量は平年を2割下回り、価格189円(183%)は平年を7割以上となった。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

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