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2024年1月9日

2023年12月果実概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

全国的に気温変動が大きく、寒気流入の影響を受けた日本海側では大雪。

12月は、関東甲信越で寒気の南下が弱く、気温は平年より高め。降水量は低気圧の影響を受けるものの平年より少なくなる。全国的にも気温は平年より高く降雪量は少ない。ただ暖冬の影響から寒気の流れによって北海道・東日本・北陸の日本海側で大雪となった。干ばつが続いたことで琵琶湖の水位が低下し、一部の地域で節水制限が出された。

12月果実全体の入荷量は前年比94%、価格528円(116%)。みかん類を中心に、りんご類・いちご類の販売となり、続いて干し柿となる。いちご類を除いた果実は前年に比べ少ない。いちご類は10~11月の天候から生育は順調で出荷も若干早まり、12月も気温が平年比高から年末に供給量が少なくなり、引合いが強まる。みかん類も年末需要で引合いが強まるが、供給量は不足となった。

みかん類

みかん類は、入荷103%、価格329円(111%)。「早生みかん」の販売は上旬まで続き、上中旬から「普通みかん」が販売に入った。入荷量は徐々に減少し、25日以降は少なくなり引合いが強まる。全体において、上中旬まで販売苦戦が続き、中下旬より荷動きが出始めた。

りんご類

りんご類は、入荷71%、価格449円(131%)。本年度産のりんごは前年に比べ少なく、価格も前年に比べ高い水準となった。12月は他の月に比べ別枠での囲い込みが多くなり、レギュラー品の引合いは弱く、荷動きも鈍化した。

西洋なし類

西洋なし類は、入荷31%、価格675円(195%)。山形産「ラ・フランス」が上旬でほぼ終了。前年は豊作のため12月は止市までの販売だったが、本年度は春先の凍傷害、収穫前の突風によって少なくなり、ギフト需要時に供給できず引合いが強くなった。新潟産「ル レクチェ」は11月下旬から始まるも、当初出荷計画よりも下方修正となり、引合いが強く前年に比べ大玉の価格は高くなった。

かき類

かき類は、入荷60%、価格390円(151%)。「たねなし柿」の販売は11月で終了。「富有柿」の販売は生果が上旬、袋掛けが上中旬までとなり、中下旬から貯蔵物中心の販売に切り替わった。本年産は小玉と不作から少なく、貯蔵物もL中心となった。引合いは強くないものの、年末に向けての需要は強まる。

いちご類

いちご類は、入荷111%、価格2,436円(107%)。11月下旬から各産地の出荷が始まる。栃木産は順調な出荷が続き価格が若干下がることで需要が強まる。供給量が不足し、特に小玉は11月下旬より高値水準ながら引合い強く推移した。クリスマス需要で平年以上に引合いが強く、価格も全体に高くなったが、クリスマス時に引合いは弱く、需要が過ぎて年末価格へ下げると再度引合いが強まり、年末にかけて各産地供給不足となった。

メロン類

メロン類は、入荷106%、価格1,155円(94%)。「アールスメロン」は下等級品が多く、前年に比べ価格は高く推移。ギフト需要が終わると価格は一旦落ち着いたが、中下旬より若干強くなり、月末週はさらに高くなった。熊本産「アンデスメロン」「クインシーメロン」は引合いが弱く、販売苦戦となった。

干し柿

干し柿は、入荷89%、価格2,489円(108%)。長野・富山産中心の販売。中下旬から「あんぽ柿」のパック中心に引合いが強まる。化粧箱は「干し柿」「あんぽ柿」全体に引合いが弱く、販売苦戦となる。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

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