1月11日(木)、休市明けは卸売場が賑わいますが、今日はサンプル展示台の人だかりがひときわ目立っていました。この日は昨年デビューした新柑橘、熊本産『ゆうばれ』の初荷がありました。

『ゆうばれ』は2005年に熊本県農業研究センター果樹研究所にて「はれひめ」を種子親に「あすみ」を花粉親とした交雑により育成されました。品種名は「EC12」として2017年に品種登録され、2022年にJA熊本果実連により『ゆうばれ』の名で商標登録が行われました。

『ゆうばれ』の外皮は薄く、しっとりと柔らかい感触。手でも剥けますがカットして食べるのが良いでしょう。果汁が豊富で糖度が高いのが特長で、比較的早い時期に出回るのも利点です。熊本県が送り出す期待の新品種、前年より数量増での入荷が見込まれます、ぜひご賞味ください。

そして同日に初荷を迎えたのが愛媛産の『甘平』。平たくて大玉な形状で知名度が年々高まっている品種です。特長はなんといっても果肉（砂じょう）の粒々感！その食感に魅了されたファンが多いのです。外皮は手でも剥きやすいです。

その『甘平』のうち、糖度14度以上・酸度1.2%未満・2L～4Lサイズ・外観に優れるといった基準を満たしたものが『愛媛Queen(クイーン)スプラッシュ』として出荷されます。スペシャル感のある規格で贈答用にも嬉しい逸品です。

他にも各県から様々な中晩柑が入荷しており、柑橘の豊富なバリエーションを感じる時期となってきました。それぞれに異なる甘さ・酸味・食感を味わい、柑橘の奥深さを楽しみましょう！