北・東・西日本で平均気温高く、下旬は寒気により西日本日本海側で大雪。

1月は、低気圧や前線と高気圧が交互に日本付近を通過し、天気は数日の周期で変化した。平均気温もかなり高かった。一時的な冬型の気圧配置が強まった影響により、北・東・西日本の日本海側を中心に大雪の所があった。1月の野菜総入荷量は107,259t(前年比97％)で平年をやや下回った、価格250円(96％)は平年並みとなった。

根菜類

だいこんは千葉・神奈川産中心の出回り。月前半は年末年始の平年より暖かい気候で、大幅な出荷増となったが荷動きは鈍め。後半は特売により荷動き改善し、月末は中旬の降雨の影響により数量減から相場が上昇した。総入荷量は平年より１割少なく、価格76円(77％)は平年をやや下回った。にんじんは千葉・埼玉産が安定入荷。荷動き鈍い状況が続いたが、月末は関東産が終盤期に入ったことや、特売の影響により荷動きが改善した。総入荷量は平年より１割少なく、価格118円(103％)は平年並みだった。

葉物類

はくさいは全国的に入荷数量が少なく、連休による引合いが強まった。中旬は強風、降雨などの影響により数量微減、全国的な数量減少により引合いが強く相場を上げた。下旬は強風の影響により各生産者収穫作業に集中し数量が増加、相場を上げたことにより荷動きは鈍めとなった。総入荷量は平年より1割少なく、価格56円(105%)は平年を2割以上上回った。キャベツは愛知・千葉・神奈川県産中心の出回り。干ばつの影響あり数量は多くなかったが、売価を下げたことにより荷動きは良かった。中旬は降雨や春の定殖作業による数量減、引合いが強まった。月末は降雨による数量減も、注文が少なく荷動きは鈍かった。総入荷量は平年並み、価格76円(78%)は平年を1割以上下回った。ほうれんそうは群馬・茨城産中心に入荷。年末の需要期が過ぎて荷動きは徐々に落ち着き、相場も軟化した。中旬は冷え込みの影響により入荷量が減少、安値の価格帯が少なくなり相場上昇。下旬は入荷量が回復するも荷動きは鈍かった。総入荷量は平年より1割多く、価格465円(82%)は平年を2割近く下回った。ねぎは千葉・埼玉・茨城産が、年明けは作業休みで少なくも中旬には増量して順調な出回りに。年末に高まった価格の反動で荷動き鈍く、相場は徐々に軟化した。下旬は降雨の影響で入荷量が減少するも、相場は持合いとなった。総入荷量は平年より1割少なく、価格321円(122%)は平年を1割近く上回った。レタスは静岡・兵庫産中心の出回り。低温・干ばつの影響で数量は微減となった。荷動き鈍く、相場は下落傾向。月後半は降雨あり干ばつの影響が解消され全体量増加、荷動きは振るわず相場を下げての販売となった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格216円(89%)は平年をやや下回った。

果菜類

きゅうりは宮崎・高知・千葉産中心の出回り。上旬は例年よりも暖かく安定した入荷となった。中旬は入荷量が少なく引き合いも強く相場も上昇した。下旬は恵方巻需要のため入荷量も増え、引合い強まり相場上昇した。総入荷量は平年よりやや少なく、価格476円(94%)は平年並み。なす類は高知・福岡産が年末までの前進出荷と燃油の焚き惜しみ、気温の低下により、入荷量は少なくなった。月後半も低温による数量伸び悩むも荷動きは鈍めだった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格451円(100%)は平年並み。トマトは熊本・愛知産中心の出回り。上旬は年末年始の滞荷があり荷動き鈍く相場軟化。中下旬は植え替えが始まり、数量減からだらだらとした荷動き。総入荷量は平年より1割少なく、価格308円(88%)は平年をやや下回った。ピーマンは宮崎・高知産中心の出回り。年始は収穫休みの影響で数量は少なく、中旬まで入荷量は回復せず、引合いが強まった。下旬になり入荷量はやや回復傾向、引合いも落ち着いた。総入荷量は平年並み。価格614円(83％)は平年をやや下回った。

土物類

ばれいしょ類は上旬は年始の選果が始まり各地微増、顧客は在庫を持っており荷動きは鈍かった。中旬以降は、北海道産は降雪の影響もあったが安定的な出回り、長崎・鹿児島産は長雨の影響により掘り取りが出来ず入荷減少となるが、荷動きは鈍かった。総入荷量は平年並み、価格132円(98%)は平年を1割以上に下回った。たまねぎは上旬は北海道産が出荷休みの中、静岡産が出荷開始。中旬から北海道産が出荷されるも小玉傾向が続く。北海道産は荷動き鈍めも、静岡産は春商材として新玉ねぎの需要あり。月後半は暖冬傾向により静岡産増量も相場は高値傾向。総入荷量は平年よりやや少なく、価格201円(159%)は平年を5割以上上回った。

文責　東京青果営業管理部　業務2課

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2024年 野菜・果実 概況