東京青果株式会社 東京都中央卸売市場 大田市場

文字サイズ

  • 標準

English

検索

トピックス・お知らせ
Topics
2024年4月4日

2024年3月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

気温は北・西日本で高いが、全国的には数日の周期で変化し、降水量は多かった。

3月は前線や低気圧の影響を受けやすく、東・西日本で降水量がかなり多かった。上旬と下旬のはじめを中心に寒気の影響を受けたが、暖かい空気に覆われた時期もあり、月の平均気温は北・西日本で平年よりも高く、東日本では平年並みだった。3月の野菜総入荷量は104,779t(前年比94%)で平年を1割下回り、価格306円(115%)は平年を2割上回った。

根菜類

だいこんは千葉・神奈川産中心の出回り。月前半は両産地とも降雨の影響を受け太物傾向だったが順調入荷。後半は神奈川産が終盤につき漸減。千葉産は低温のため生育が進まず減少傾向だった。低温だったことにより荷動きはまずまずだった。月後半は総入荷量も少なく品薄感があり引き合いも強かった。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格105円(116%)は平年を2割近く上回った。にんじんは月全体を通して全国的に降雨の影響と千葉・埼玉産が終盤で、出荷が不安定で少なかった。荷動きは出荷量が少ないことにより月前半は特売もあり不足感が強かった。月後半にかけても絶対量が少ないことにより価格が高騰した。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格201円(129%)は平年を3割上回った。

葉物類

はくさいは茨城産の秋冬作が終盤となり減少傾向に。兵庫産は冷蔵品の出荷ピークとなるが輸送コスト上昇により出回りが少なかった。月前半は数量が少なく引合いが強かった。茨城産の春作がスタートするも全国的に数量減少。引合い強まり相場が上昇した。月後半も引き続き、全国的に数量が不足して相場上昇。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格141円(162%)は平年を2倍近く上回った。キャベツは愛知・千葉・神奈川産中心の出回り。月前半は降雨と低温の影響により、春キャベツの需要が徐々に増加するも玉伸びせず入荷量が少なかった。後半は愛知産の冬キャベツが最盛期を迎え潤沢に入荷するも、関東産地が低温と強風により減少し、相場が上昇した。総入荷量は平年より2割近く少なく、価格112円(131%)は平年を3割以上上回った。ほうれんそうは群馬・茨城・埼玉産中心の出回り。上旬は各地天候が不安定で出荷が減少し、引合いも強く価格が高騰した。下旬は出荷ピークを過ぎ数量が減少し、上旬の高騰した相場から、落ち着き荷動きも順調だった。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格542円(130%)は平年を3割上回った。ねぎは千葉・埼玉産が生育良好。月前半は需要もあり引合いは強かった。月後半になると天候の不安定もあり出荷量が減少し相場底上げ。総入荷量は平年並み、価格342円(149%)は平年を1割以上上回った。レタスは静岡・長崎・兵庫・茨城産中心の出回り。上旬は前進傾向と端境、天候が不安定の影響から全体量少なく引合いが強かった。中下旬も低温の影響により生育が鈍ったことにより全体量も少なく、引合いが強く価格が大幅に高騰した。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格221円(123%)は平年を3割以上上回った。

果菜類

きゅうりは群馬・千葉・宮崎産等の出回り。上旬は天候不順の影響もあり入荷量が少なく、価格が高騰した。中旬は入荷量も回復傾向となり相場は下げながら推移した。下旬になると天候不順の影響により入荷量が少なくなるも、荷動きは鈍かった。総入荷量は平年より2割近く少なく、価格458円(132%)は平年を4割上回った。なす類は高知・福岡産ともに入荷量は少なく、荷動きも鈍かった。下旬も天候不順の影響で入荷量は少なく、特売需要はあったが価格の高騰もあり若干鈍めの荷動き。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格457円(123%)は平年を1割上回った。トマトは熊本・栃木産中心の出回り。天候が悪く小玉傾向は変わらず、少ない出回りだった。春商材の需要により引合い強く相場は堅調に推移。総入荷量は平年より2割少なく、価格467円(109%)は平年を1割以上上回った。ピーマンは宮崎・高知産中心の出回り。上中旬は相場の高騰により荷動きは鈍かった。下旬になると茨城県産の春作も入荷し始めるも入荷量は少なかった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格800円(115%)は平年を2割以上上回った。

土物類

ばれいしょ類は北海道産が終盤。入荷減少にて引合いが強かった。鹿児島産は天候不順により入荷量が少なく、不足感が高まった。総入荷量は平年よりわずかに多く、価格152円(102%)は平年を1割以上下回った。たまねぎは北海道産が終盤。静岡産は月前半のピークを過ぎ減少。佐賀産は降雨による生育遅れあり小玉傾向、増量が鈍かった。月前半は静岡産で量販店特売等入り荷動きは良好、後半は荷動きが鈍くなった時期もあったが、月末近くになるにつれ荷動きも回復した。総入荷量は平年並み、価格154円(114%)は平年を1割以上上回った。

文責 東京青果営業管理部 業務2課

本資料の無断転載はご遠慮ください。

〒143-0001 東京都大田区東海3-2-1
東京都中央卸売市場 大田市場内
TEL:03-5492-2001(代表)

出荷希望・仕入れのご相談・取材希望はこちら お問い合わせページ