3月は晴れの日が多くなり気温は高かったものの、2月末から南下した寒気の影響が3月上旬も続き全国的に低温。この影響で桜の開花が遅れた。また、太平洋側では前線の停滞により降水量が多かった。
果実全体の入荷量は前年比90%、価格647円(前年比112%)。販売はかんきつ類・いちご類・りんご類・みかんとなる。かんきつ類は不知火(デコポン)中心の販売だが、前進出荷のため前半は多く、後半は前年に比べ少なかった。果菜類は西瓜・メロンの販売となり、天候が良く生育が早いため出始めは多いものの、下旬からは天候不良から少なくなる。いちご類は関東産地が2番果のピークを過ぎるとともに減少、九州産地も寒波の影響から少ない出回りだったが、下旬には3番果のピークを迎えた。りんご類は依然出荷が少なく高値が続いた。3月は前年・平年を下回る品目が多く、価格についても5ヶ年で最も高かった。
みかん類は入荷116%、価格463円(106%)。みかんの総入荷量は少なくなっている。販売の中心は静岡産となるが上旬まで「寿太郎みかん」の販売があり、その後「青島みかん(誉れ)」となり3月いっぱいの販売。早い産地はハウスみかんの販売(大分・長崎)に入る。その他柑橘が多くある為引合いは強くない。
かんきつ類は入荷99%、価格381円(104%)。かんきつ類は不知火(デコポン)が中心となる。熊本・長崎・愛媛産が中心となる。熊本産は露地物の販売に入り価格は若干下下駄販売に入る。せとかも露地物の販売になるが若干荷動きが鈍くなっている。ぽんかん(愛媛産)は上旬で終了となる。かんきつ類全体の荷動きはやや鈍い。
りんご類は入荷76%、価格451円(151%)。各りんごの貯蔵量は前年比65~70%と少なく正品率も低くなっている。そのため下等級品の割合が高く価格も高くなっているため荷動きが悪く販売苦戦が続いている。
いちご類は入荷86%、価格1,536円(112%)。関東産地の出荷はピークから横ばいからやや減少の出荷量となっている。九州産地は福岡産が増えたものの寒波の影響から生育が遅れ出荷量も少なく佐賀産は不作傾向にて少ない。価格は保合いが上旬まで続くが気温が上昇し3番果がピークに入る下旬からは荷動きが鈍くなる。
メロン類は入荷94%、価格1,582円(100%)。「アールスメロン」は静岡産が中心となる。入荷量は加温時期の重油価格が高い影響から定植が少なく、気温が前年に比べ高く生育は若干前進するものの出荷量は少ない。価格は前年に比べ高い。その他メロンは3月上中旬の出荷量は少ない。
すいか類は入荷107%、価格454円(106%)。大玉すいかは熊本産が中心。天候不安定から肥大が鈍く前年よりも2サイズほど小さい。こだま西瓜は、群馬産が平年より出荷ペースが早く3月中旬にピークを迎えた。熊本産は中旬より始まり、茨城産は下旬より増量。大玉すいかはブロック販売中心で価格は前年並みと堅調な販売が続く。
おうとうは高知産の販売が2月から始まっており、60gグラスパック中心の販売になっている。300g桐箱はL中心の2L>3L。
びわは長崎産が始まるものの、収穫量は少ないため下等級品の入荷となっている。