・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

平均気温はかなり高く、東日本太平洋側・西日本で多雨、北日本日本海側で少雨。

4月は前線や低気圧の影響を受けやすく、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で降水量が多かった。暖かい空気に覆われやすく、暖かい空気が流れ込んだ時期もあったため月の平均気温は全国的にかなり高かった。4月の野菜総入荷量は110,251t(前年比100％)で平年を1割下回り、価格321円(117％)は平年を2割上回った。

根菜類

だいこんは上旬で神奈川県産が終了。3月に低温だったことが影響して、千葉・茨城県産の生育悪く、出荷量は伸びなかった。荷動きは、出荷量が少なく価格が高騰したため、鈍い動きとなった。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格133円(134％)は平年を4割上回った。にんじんは月全体を通して全国的に降雨の影響で各産地とも、出荷が不安定で少なかった。荷動きは出荷量が少ないことにより不足感が強く、価格が高騰した。総入荷量は平年より2割少なく、価格273円(158％)は平年を8割上回った。

葉物類

はくさいは茨城・長崎県産中心の出回り。兵庫産は終盤。出荷量は、上中旬は降雨と3月下旬の冷え込みにより生育停滞し伸びなかった。下旬になると気温も上がり出荷量は増加したが、他の出荷と重なり不安定となった。荷動きは気温上昇の影響もあり、鈍化したが加工業務からの継続した注文もあり、総入荷量は平年より1割少なく、価格113円(131%)は平年を2割上回った。キャベツは千葉・神奈川・愛知産中心の出回り。月全体を通して降雨と低温の影響により、春キャベツの需要が徐々に増加するも玉伸びせず入荷量が少なかった。春系商材は引合いも強く相場が上昇した。総入荷量は平年より1割以上近く少なく、価格147円(138%)は平年を2割上回った。ほうれんそうは群馬・茨城・埼玉産中心の出回り。上旬は各地順調に出荷され、荷動きは堅調だった。中旬も各産地順調に出荷され、特売需要も多く引合いが強まった。下旬になると降雨と好天により出荷が増加し荷動きは鈍化した。総入荷量は平年より1割以上多く、価格502円(95%)は平年をわずかに上回った。ねぎは千葉・埼玉産が生育良好。月前半は特売需要もなく荷動きは鈍化した。月後半になると夏ねぎの出荷も始まり、価格は高騰したことにより荷動きも鈍かった。総入荷量は平年並み、価格349円(111%)は平年をやや上回った。レタスは静岡・長崎・兵庫・茨城産中心の出回り。上旬は降雨の影響で出荷が安定せず価格は高騰した。中下旬は天候が安定したことによりにより、出荷は上旬に比べ安定したが、荷動きは鈍かった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格220円(136%)は平年を3割以上上回った。

果菜類

きゅうりは群馬・千葉・宮崎産等の出回り。上旬は天候不順の影響もあり入荷量が少なく、荷動きは鈍かった。中旬は入荷量も回復傾向となり相場は下げながら推移した。下旬になると天候不順の影響により入荷量が少なくなるも、荷動きは鈍かった。総入荷量は平年より1割少なく、価格384円(123%)は平年を4割上回った。なす類は高知・福岡産中心の出回り。上旬は入荷量少なく、特売需要もあり引合いが強く価格が高騰した。中下旬になると天候も安定し入荷量は増加した。特売需要はあったが、若干鈍めの荷動き。総入荷量は平年より4割近く少なく、価格471円(111%)は平年を1割以上上回った。トマトは熊本・栃木産中心の出回り。上中旬は天候の回復もあり出荷は増量となったが、高値だったこともあり荷動きは鈍かった。下旬になると荷動きもやや回復し、相場は堅調に推移。総入荷量は平年より1割少なく、価格433円(106%)は平年を1割以上上回った。ピーマンは宮崎・高知産中心の出回り。上旬は入荷量も増加し、引合いは落ち着いた。中下旬になると茨城県産の春作も入荷し始め入荷量は増加した。総入荷量は平年並み、価格722円(122％)は平年を3割以上上回った。

土物類

ばれいしょ類は北海道産が終盤。入荷減少にて引合いが強かった。鹿児島産は天候不順により入荷量が少なく、不足感が高まった。総入荷量は平年並み、価格179円(88%)は平年を1割下回った。たまねぎは北海道産が終盤。静岡産は月前半のピークを過ぎ減少。佐賀産は天候による生育遅れあり、増量が鈍かった。月前半は特売等が入り、引合いも強く荷動きは良好、後半は北海道産から佐賀・兵庫産にシフトするも荷動きが鈍かった。総入荷量は平年より１割以上少なく、価格142円(110%)は平年を1割上回った。

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