
新春を迎えるにあたり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
本年は、対談形式で社長の新年の抱負を伺いました。

2024年末から続いた米不足による米価高騰の影響で消費が落ち込み、卸売市場も2025年2月末頃から影響を受けました。新年度以降、回復の兆しはあったものの、数量減・単価安というここ数年にないパターンで推移し、年末を迎えても状況は大きく変わりませんでした。また、みかんが表年だったこともあり、物量が多い年末となりました。
取引先の要望の変化や原料高騰、光熱費・人件費の上昇など、厳しい環境が続く中、産地の皆様には2025年も多大なご出荷をいただいたことに、心より感謝申し上げます。
市場流通の強みは「スピーディー」「公正公平」「低コスト」です。コスト削減にはデジタル化と情報の迅速化が不可欠です。2025年は販売原票の電子化の検討、入金通知・経理のデジタル化など、社内業務の効率化を進めました。デジタル化の準備期間としての一年でもあったので、2026年以降に成果が表れてくると考えています。
また、2024年12月にリニューアルした公式Instagramをはじめとする情報発信を強化したことで、産地からも高評価を得ました。市場の役割を広く伝える一助となったと感じています。
食料システム法が2025年制定され、2026年4月から施行されます。ただしこれは最低価格保証ではなく、引続き需給バランスを加味した適正価格の形成が重要です。施行までに検討すべき課題は依然として多く残されていますが、日本の食の流通の根幹である卸売市場で通したものであれば、価格が安定するという認識のもと、国からの事前調査にも種々対応しています。今後も社会的役割を果たし、適正な取引を進めてまいります。
ソニー創業者・盛田昭夫氏の著書『学歴無用論』は1960年代に出版された本ですが、今でも新鮮さを感じる内容で、先見の明に感銘を受けました。特に「学歴は社会に出ると通用しない。一生勉強を続けなさい」というメッセージが心に残っています。
専務・常務時代から内定式で「プロフェッショナルとは何か」を伝える際、この本の考え方を参考にしてきました。

新中期経営計画のもと、「変化への挑戦」を継続し、新しい取り組みに積極的に挑戦します。青果物を軸に取引のエリアを広げるべく、社内からも多くの声を上げてほしいと考えています。
また、2025年11月よりAI推進の取り組みを開始し、2026年には表彰対象にしています。AIの進化は著しく、今後データが蓄積されれば精度も向上するでしょう。人間にしかできない仕事を見極め、AIを活用できる領域を広げることが重要です。情報発信や分析など、AIと共存する形で進めていきます。
産地では生産量減少により出荷可能量の不安定化が顕著になっています。作物転換なども必要になる可能性があり、卸が主導して提案力を高め、共に考えていく体制を整えたいと考えています。
また、物流面では、集荷から配送までの合理化を進め、無駄をなくし、双方の利益を高められるよう努めます。情報伝達を迅速化することで、計画的な出荷を円滑に進められるよう取り組んでまいりますので、引続きご協力をお願い申し上げます。

「動」
社会情勢や物価の変動など、先行き不透明な時代だからこそ、私たちは失敗を恐れず、知恵を出し合い、挑戦し続ける姿勢を貫いてまいります。
2026年1月5日
