【JAなめがたしおさい】は茨城県の南東部に位置する産地。
2017年、JAなめがた甘藷部会連絡会(当時)は日本農業賞 大賞を受賞。
その後、2022年に農林水産業における天皇杯を受賞。
そして2023年には「行方かんしょ」が地理的表示(GI)保護制度に登録されました。
上記のようにJAなめがたしおさいは甘藷の生産普及に大変活気づいている産地であります。
そのJAなめがたしおさいから、先行販売中の「行方の紫福」(品種名:ふくむらさき)に続き、この度『行方の黄福』(品種名:栗かぐや)が販売開始となりました!
6月10日(火)、早朝の卸売場にて「行方の黄福」トップセールスイベントが開催。その流れで同日に仲卸や量販店バイヤーを招いて当品種を深く知ってもらうよう企画されたのがこの勉強会です。
「甘藷は今では品種や販売の方法が細分化して大変奥深い品目になっています。『行方の黄福』は自分でも一本まるまる食べてしまえるほどの甘藷です。皆様にお配りした試供品で味を確かめていただき、この勉強会を通じて皆様の商売がますます繁盛されますようご祈念いたします。」
参加者には「行方の黄福」の焼き芋を提供、食味を確かめながら講演を聞けるスタイルでした。
名前にもあるとおり、中はとても美味しそうな黄金色!
この見た目も、食欲や購買欲を高める大事な要素ですね。
調理後に時間が経っても色が黒変しにくいのも特徴。
品種特性として果肉は「やや粉質」とホクホク系ではありますが、産地での長期熟成により「しっとり感」と「甘さ」がグッと引き出されています。
いつ食べても美味しい!周年出荷体制
JAなめがたしおさいでは一年通して美味しい甘藷をお届けできるよう、品種リレーや貯蔵・熟成の技術を用いて周年出荷体制を築いています。
品種 | 出荷時期 |
紅優甘 | 8月~2月 |
紅まさり | 2月~6月 |
紅こがね/熟成紅こがね | 9月~4月/5月~8月 |
行方の黄福 | 6月~8月 |
GI【地理的表示(Geographical Indication)保護制度】の登録
GI保護制度とは、特定の地域と結びついた品質や特性を持つ農林水産物や食品などの名称を保護する制度。その地域ならではの気候や自然環境と、伝統的ノウハウ・歴史的背景などが、その産品の独特の品質や特徴と結びついていることを示すものです。
平たく言えば、その産品が「ここにしかない」を証明し守る制度。
「行方かんしょ」は甘藷では東日本で初めての登録産品となりました!
進行役の狩野と産地の皆様とで、対話形式にて「行方の黄福」を語り合うトークセッション。
生産の現場では肥料やマルチシート、消毒剤の費用が大きく上がっていることや、甘藷の普及のため量販店に焼き芋機を導入したり、焼き方の研究を重ねた取り組みなど、様々な話が飛び出しました。
本年の供給は残量が限定的であり、売行きが好調だと早めに終了となる模様です。
新しい商品の登場で、甘藷の販売商戦はさらに盛り上がりそうですね!