東京青果株式会社 東京都中央卸売市場 大田市場

文字サイズ

  • 標準

English

検索

トピックス・お知らせ
Topics
2022年5月14日

2022年1月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。
・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

東日本で低温、北日本日本海側で降水量多く、西日本日本海側では多照。

東日本では上旬から中旬にかけて気温が低く、初市から間もない6日には都心含む関東各地にて降雪があった。上旬は馬鈴薯・玉ねぎを除く多品目にて、年末年始の流通在庫があるなどして荷動きは鈍かった。中旬からは葉物野菜を中心に低温・干ばつによる生育停滞が起こり入荷減の動きはあったが、単価の上昇は限定的であった。また、中旬からは新型コロナの第6波に突入し、全国的に感染者数が急増した。他にもコロナによる世界的な物流の乱れで馬鈴薯加工品の輸入が滞り、ファストフード店でフライドポテトの供給が休止される動きもあった。1月の野菜総入荷量は111,631t(前年比98%)で平年よりわずかに少ない。価格247円(99%)は平年よりわずかに安。金額は27,608百万円(99%)で平年をやや下回った。

根菜類

だいこんは年末年始の滞荷により上中旬は荷動き鈍かったが、千葉・神奈川産が低温・干ばつの影響で小ぶり傾向、数量減少となったことから太物中心に徐々に引合いが強まった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格77円(86%)は平年比2割以上安。にんじんは千葉・埼玉産が降雪・降雨により落ち着いた出回り。流通在庫があり荷動きは鈍め。総入荷量は平年並み。価格100円(71%)は平年比3割近く安。

葉物類

はくさいは茨城産を中心に群馬産も順調に入荷。降雪により減少する場面はあるも概ね潤沢な出回りで荷動き鈍く、単価安が続いた。総入荷量は平年並み、価格39円(105%)は平年の半値となる水準。キャベツは愛知・千葉・神奈川産が上旬は充分な出回りとなったものの、中旬からは低温により生育が停滞して小玉傾向に。場内での引合いは落ち着いていたが外郭市場からの引合いあり相場が上がる場面もあった。総入荷量は平年より1割多く、価格79円(80%)は平年比3割安。ほうれんそうは茨城・群馬産中心の出回りで、上旬は引合いが弱かったが中旬からは低温の影響で全体量少なく引合いが強まった。中でもハウス作の良品は数量少なく引合いあったが、露地作の品質が低いものは荷動きが鈍かった。総入荷量は平年より1割近く少なく、価格595円(98%)は平年並み。ねぎの上旬は出荷休みの生産者が多く入荷量少なかったが、滞留在庫があり荷動きは鈍かった。中旬以降は太物中心の順調出荷となり荷動き鈍化。総入荷量は平年並み、価格256円(61%)は平年比2割安。レタスは静岡・兵庫・香川産を中心に低温・干ばつから生育停滞。季節柄、需要は多くないものの全体量の少なさから高値推移となった。総入荷量は平年より1割少なく、価格249円(109%)は平年並み。

果菜類

きゅうりは高知・宮崎・千葉産中心の出回り。重油高のため加温控えの面はあるものの天候良く概ね順調な入荷。月末は恵方巻や特売需要あり荷動き回復。3月若干総入荷量は平年並み、価格374円(96%)は平年の2割近く安。なす類は高知・福岡産中心の出回りで、低温により福岡産が減少して不足する場面はあるも、月全体としては数量充分で荷動き鈍めであった。総入荷量は平年よりやや多く、価格405円(88%)は平年比1割安。トマトは年末年始の流通在庫があり中旬まで荷動きは鈍かった。中下旬は低温の影響や作型により減少する産地あり入荷量は少ないものの、消費地気温も低いことから需要は低迷。総入荷量は平年よりやや少なく、価格339円(113%)は平年比若干安。ピーマンは高知・宮崎産が中旬から成り疲れにより数量落ち着き相場上昇する場面はあるも、月全体では荷動き鈍め。総入荷量は平年より1割以上多く、価格540円(89%)は平年比2割近く安。

土物類

ばれいしょ類は北海道産が夏場の高温・干ばつから生育悪く小玉傾向。鹿児島産も高温・干ばつによる作柄不良で少なく、不足して相場は高値推移。鹿児島産が大玉傾向なことから、小玉の引合いはあるも大玉の荷動きは鈍くなった。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格241円(121%)は平年の6割高。たまねぎは北海道産が夏場の高温・干ばつから作柄不良で少ない出回り。静岡産は低温により生育停滞し小玉かつ出荷量少ない。春商材としての引合いもあり不足感から高値が続いた。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格190円(202%)は平年比8割近く高。

輸入野菜

ばれいしょは前年に米国産が新型コロナによる港湾機能の低下で輸入量が減少していたことに加え、本年は国産が不作なことから米国産の輸入量が大幅に増加。たまねぎは国産が不作なことから、在庫潤沢な中国産を中心に前年比で大幅増。ねぎは前年に中国産が作付減と天候不順により少なかったため本年産は前年比大幅増。一方、にんじんはコロナ禍で外食需要が減退する中、国産の価格が前年を下回ったことから中国産を中心に輸入量は前年比大幅減。

文責 東京青果営業管理部 情報課

本資料の無断転載はご遠慮ください。

〒143-0001 東京都大田区東海3-2-1
東京都中央卸売市場 大田市場内
TEL:03-5492-2001(代表)