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2022年9月22日

2022年5月果実概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

北日本で高温。西日本日本海側で極少雨、東日本日本側では極めて多照。

5月連休は全国的に気温が高く天候に恵まれた。3年ぶりに外出制限のない連休中に沖縄は梅雨入りし、北海道や秋田では25度を超える夏日となった。関東は降雨の日が多く、上中旬は最高気温が20度以下の日もあったが、下旬には今年初の真夏日が観測されるなど、気温の変化は著しかった。


果実全体の入荷量は前年比88%、価格513円(前年比113%)。いちごの潤沢入荷は5月上旬まで。すいか類は熊本産が中旬から出荷ピークを迎えたが、上旬から始まった千葉産は天候不良のため少ない出回り。メロン類は茨城産「オトメメロン」「アンデスメロン」が中旬に出荷ピークを迎えたが、小玉が多く販売苦戦。かんきつ類は「甘夏」「河内晩柑」などの入荷が続くものの数量減。ハウス物おうとう・もも・ぶどうは燃油高騰による加温控えの影響で平年に比べ減少したこともあり、総入荷量は5ヶ年平均でもっとも入荷は少なく、価格は前年・平年を上回った。

みかん類

ハウスみかんは入荷71%、価格1,509円(109%)。出荷前進により大幅増だった前年比減だが、平年並みの入荷に戻った。天候の影響から、「母の日」需要期の入荷量は少なく引合いは強まったが、その後落ち着き価格は安定推移した。

かんきつ類

かんきつ類は入荷107%、価格309円(99%)。「甘夏柑」を中心の出荷。露地物の中晩柑は出荷前進から残量は少なく、「不知火」に至っても、貯蔵残量少なく、ヤケ果が多いことから下等級比率が増加した。少なかったほぼ前年並みの入荷量も平年比では3割減少から、引合いは強いが荷動きは鈍め。

りんご類

りんご類は入荷66%、価格443円(156%)。5月連休頃から「サンふじ」から有袋「ふじ」へと移行する。引続きりんご類総体の貯蔵量が少ないことから、数量は前年比大幅減、価格高の状況が続く。

びわ

びわは入荷91%、価格1,686円(105%)。長崎産ハウス物は5月連休まで出回るも、4月末にピークを過ぎて入荷は少ない。露地物は5月中旬にピークを迎えたが、後続の千葉・愛媛・香川産は裏年に加え、生育時の低温による遅れもあり、総入荷量は減少。供給不足から引合いは強かった。

おうとう

おうとうは入荷80%、価格5,646円(112%)。ハウス物中心。前年は開花から生育期間の温度が高かったが、本年度は燃油高による加温控えがあり、生育は平年並みに推移。「母の日」の需要後は荷動きも落ち着くが、前年に比べ入荷減少のため引合いはまずまず。

いちご類

いちご類は入荷90%、価格981円(106%)。各産地終盤を迎え、5月連休明けから切り上がる生産者が増え始めた。量販店も気温上昇にともない、品質低下が早いことから過剰な注文はなく、荷動きは鈍化し販売苦戦。

メロン類

メロン類は入荷84%、価格624円(120%)。静岡産「アールスメロン」は5月連休前からの強保合いで推移し、明けからの価格は落ち着いたが、前年に比べ悪くない相場展開。熊本産は「クインシーメロン」中心に前年並みの入荷。茨城産は「オトメメロン」のピークと、「アンデスメロン」の増量期にあたるが、曇天低温で増量ペースは鈍く、小玉果・下等級の比率が高いため、上位等級の引合いが強まる。

すいか類

すいか類は入荷90%、価格330円(111%)。熊本産の大玉すいかは5月中旬でピークを過ぎた。千葉・茨城産は天候不良から生育遅れが目立ち、大玉・小玉ともに少ない出回り。気温高とともにカット販売の売場も拡大され、すいか類総体の荷動きは良好。

国産マンゴー

国産マンゴーは入荷112%、価格4,078円(82%)。鹿児島産は上旬に、宮崎産は月を通してピークとなった。「母の日」需要に向けて引合い強いが、前年のような高騰はなかった。その後の価格は落ち着き、量販店向けの販売が増える。

輸入果実

キウイは入荷110%、価格499円(94%)。「サンゴールド」「グリーン」ともに潤沢な入荷。前月に引続き、中国のロックダウンにより日本向けの供給が増える。
アボカドは入荷54%、価格677円(141%)。メキシコ産の原価高が続いたため、入荷減。

文責 東京青果営業管理部 情報課

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