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2022年6月21日

2022年2月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。
・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

全国的に低温、日本海側で大雪。東日本太平洋側と西日本は多照。

2月は前月から続く低温の影響で、複数品目にて生育停滞が目立ち、中旬には関東地方にて降雪あり野菜全般に相場上昇が見られた。2月の野菜総入荷量は105,344t(前年比92%)で平年より1割近く少ない。価格264円(114%)は平年よりやや高。金額は27,788百万円(105%)で平年をわずかに下回った。

根菜類

だいこんは千葉・神奈川産が低温と干ばつの影響で肥大が鈍く、数量も少ないため引合いが強かった。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格107円(132%)は平年を1割近く上回った。にんじんは千葉・埼玉産が天候不順や春作の作業等により出回りは多くなく、まずまずの荷動き。前月までの荷余りを引き摺ったため、総入荷量は平年並みも価格は94円(62%)と平年を3割以上に下回った。

葉物類

はくさいは茨城・兵庫産が潤沢な出回りで荷動きは鈍く、安値が続いた。月後半は季節的に量販店の商材から外れつつあるも、秋冬作が切り上がり始めて数量減少し、相場は底上げとなった。総入荷量は平年よりわずかに多く、価格51円(165%)は平年を3割以上に下回った。キャベツは愛知・千葉・神奈川産の出回りで、月前半は低温・干ばつの影響から減少して不足感高まり相場上昇。月後半はやや増量となり、相場の揉み合いが続いた。総入荷量は平年並み、価格101円(160%)は平年を1割以上に下回った。ほうれんそうは月前半は群馬・茨城産を中心に関東産が安定的に入荷。後半は冷え込みや降雪で減少する場面もあった。価格がこなれているため荷動きは良好。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格518円(139%)は平年を1割以上に上回った。ねぎは千葉・埼玉産は干ばつの影響が続き作柄不良。全体量は落ち着いており、引合いは強めで推移した。総入荷量は平年並み、価格299円(61%)は正品率の低さもあり平年を1割以上に下回った。レタスは上旬、静岡・兵庫産中心に低温・干ばつの影響から数量少なく相場高騰。中旬以降は干ばつが解消されて増量。茨城産も始まり数量充分となって相場下落した。総入荷量は平年より2割少なく、価格260円(166%)は平年を2割以上に上回った。

果菜類

きゅうりは高知・宮崎・千葉産中心の出回り。月初は恵方巻きや量販店特売の需要あり引合い強め。その後もまずまずの荷動きとなった。関東産は概ね安定入荷。宮崎産は曇天の影響ありやや少なめで、総入荷量は平年より1割以上少ない。価格417円(105%)は平年を1割上回った。なす類は高知・福岡産が曇天の影響で増減ありながらも平年並みの総入荷量。なすは数量減少時には相場上昇して荷動き鈍化、長なすは比較的に荷動き良好な傾向。価格468円(99%)は平年をわずかに下回った。トマトは熊本・栃木・愛知産中心の出回り。熊本産は月後半、終盤を迎える作型もあり減少し、愛知産も植え替え作業で微減となり全体量は多くない。荷動きは概ね良好であった。総入荷量は平年より1割少なく、価格368円(118%)は平年をわずかに下回った。ピーマンは高知・宮崎産が月前半は低温や曇天により数量減少して高単価で推移。月後半は高値反動での荷動き鈍化と、気温上昇により数量やや増となり相場反落。総入荷量は平年よりわずかに少なく、価格795円(108%)は平年を1割上回った。

土物類

ばれいしょ類は北海道産が夏場の高温・干ばつから生育悪く小玉傾向。鹿児島産は離島物が出始めるがかなりの大玉傾向で、大玉中心に荷動きは鈍かった。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格252円(107%)は平年を6割上回った。たまねぎは北海道産が夏場の高温・干ばつから作柄不良で少ない出回り。静岡産も低温による生育停滞から小玉傾向。総入荷量は平年より2割近く少なく、月を通して引合いが強かった。価格208円(198%)は平年を8割以上に上回った。

輸入野菜

たまねぎは国産が不作なことから、在庫潤沢な中国産を中心に前年比で大幅増。かぼちゃはニュージーランド産が前年不作だったことなどから前年比大幅増。結球レタスは国産が低温・干ばつの影響で少なかったことや、前年は国産が豊作で輸入量が少なかったため、台湾産が前年比で大幅増。一方、にんじんはコロナ禍で外食需要が減退する中、国産の価格が前年を下回ったことから中国産を中心に輸入量は前年比大幅減。馬鈴薯は前年の輸入量が多かったため、米国産が前年比大幅減。にんにくも同様の要因から中国産を中心に前年比大幅減。

文責 東京青果営業管理部 情報課

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