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2023年2月1日

2022年10月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

全国的に気温変動大きい。東日本は低温、日本海側は少雨。

10月は前半に曇雨天が多く、後半は気温が急激に下降。多品目で主軸産地が北日本や高冷地から、関東や西南暖地に移る時期であり、トマトやきゅうりでは後続産地の増量が鈍く高値基調だった。ただ、関東では台風被害がなかったことから大根や白菜が順調な出回りとなり相場下落となった。10月の野菜総入荷量は126,556t(前年比98%)で平年をやや下回り、価格246円(117%)は平年をやや上回った。金額は31,183百万円(115%)で平年よりやや高かった。

根菜類

だいこんは北海道・青森産の作柄不良で9月まで高値が続いたが、10月は後続の千葉産が順調に増量して相場下落となった。総入荷量は平年並み、価格99円(108%)は平年を1割上回った。にんじんは上旬は北海道産が安定入荷するも中旬は出荷終了となる産地も出てきて減少し不足感が生じた。下旬は青森産が安定入荷し千葉・埼玉産も出始めて相場反落。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格173円(228%)は平年を4割上回った。

葉物類

はくさいは気温低下で需要が高まるも、長野産がピークを迎える中で茨城産も増量して数量潤沢、相場は下落傾向となった。総入荷量は平年より1割少なく、価格79円(126%)は平年を1割以上に上回った。キャベツは群馬・長野産が終盤となり漸減。後続の千葉・茨城産は生育良く順調に増加。中旬まで荷動きは鈍かったが下旬は群馬・長野産の減少で全体量減り込み相場が底上げされた。総入荷量は平年並みで、価格75円(97%)も平年並みだった。ほうれんそうは群馬産が平場産地からの出荷が本格化し、山手の産地は雨よけから露地作へと秋冬作型への切り替わりが進んだ。他産地含め順調に入荷し、単価帯もこなれて荷動きは良好に推移した。総入荷量は平年並み、価格606円(122%)は平年をやや上回った。ねぎは上旬に北海道・東北産が降雨や稲刈り作業で入荷少なく、気温低下による需要もあり不足感が生じた。中旬以降は数量回復して荷動き鈍化・相場反落。下旬は北日本産地で出荷終了となる所が出始めた。総入荷量は平年並み。価格359円(138%)も平年並みだった。レタスは長野産が終盤で減少する中、後続の茨城産が増量。気温低下により需要が減退して荷動きは鈍かったが、中旬はレタスの生育も停滞して不足に陥り相場が急上昇した。下旬も気温は低かったが天候は良く入荷量微増。高値により荷動き鈍化して相場反落となった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格171円(146%)は平年を3割上回った。

果菜類

きゅうりは福島産等で抑制作は増えていったが、上旬は気温低下から露地作が減少し相場上昇。群馬・千葉等の関東産も気温低下や日照不足により生育鈍く、総入荷量は平年より1割少なかった。気温低いことから消費は鈍かったが数量減により価格は368円(137%)と平年をやや上回った。なす類は群馬・茨城産が気温低下により減少するも需要も低減して荷動きは鈍かった。月後半は高知・福岡産に切り替わりつつ関東産残量あり販売は停滞。総入荷量は平年よりやや少なく、価格335円(123%)は平年をわずかに下回った。トマトは北日本産が盛期過ぎ減少する中、後続の関東産の増量鈍く高値基調。総入荷量は平年より1割少なく、価格532円(134%)は平年を1割以上に上回った。ピーマンは福島・岩手産が終盤となり減少傾向に。茨城産は生育順調で順調入荷となったが、月後半は成り疲れや気温低下により減少し、東北産も少なく引合いが強まった。総入荷量は平年並み、価格366円(144%)は平年をやや下回った。

土物類

ばれいしょ類は北海道産は掘り取りが終わり入庫も終盤となった。月前半は安定的に入荷して荷動きは鈍め。後半は産地にて品質低下が散見され入荷量は多くなかったが販売は低調だった。総入荷量は平年並み、価格109円(61%)は平年を1割下回った。たまねぎは北海道産の入庫が進み、残量の目途が立ったことから前月よりやや落ち着いた入荷となった。荷動きは月を通して鈍めだった。総入荷量は平年をやや下回り、価格104円(87%)は平年を1割以上に上回った。

輸入野菜

にんじんは国産品が天候不順による収穫遅れや小玉傾向で品薄だったことから中国産を中心に輸入量が前年より大幅増。にんにくは外食産業が回復基調にあり需要があったことから中国産を中心に前年を大きく上回った。一方、ごぼうは円安で輸入コストが増加したことから、中国産を中心に前年比で大幅減。玉ねぎは円安で輸入コストが増加した中、国産品が順調に出回ったことから中国産を中心に前年よりかなりの程度減。ジャンボピーマンは円安で輸入コストが増加したことや、オランダ産が高値だったことから、韓国産を中心に前年よりかなりの程度減。

文責 東京青果営業管理部 情報課

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