東京青果株式会社 東京都中央卸売市場 大田市場

文字サイズ

  • 標準

English

検索

トピックス・お知らせ
Topics
2022年8月20日

2022年4月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

全国的に高温。東日本太平洋側は多雨、北日本太平洋側は少雨。

4月は温暖な気候と適度な降雨あり、前月までの低温による生育停滞が薄れる傾向となったが、月後半は曇雨天が目立つ形でもあった。4月の野菜総入荷量は118,755t(前年比93%)で平年よりやや少ない。価格272円(116%)は平年を1割上回った。金額は32,299百万円(107%)で平年をやや上回った。

根菜類

だいこんは中旬に神奈川産の終盤と千葉産の一時的減少が重なり相場上昇する場面はあるも、千葉産の回復で下旬は反落。総入荷量は平年より1割近く少なく、価格96円(138%)は平年をやや上回った。にんじんは徳島産が細物傾向のため、少ない太物が不足となった。細物は当初は荷余り感あるも徐々に引合いが出る形に。総入荷量は平年より1割少なかったが、前月までの安値を引き摺り価格は127円(78%)と平年を2割以上に下回った。

葉物類

はくさいは茨城産が作付減で多くはない入荷となるも、気温上昇で需要が低減して荷動きは鈍かった。前月までの堅調相場からは下落が続いた。総入荷量は平年よりやや少なく、価格77円(187%)は平年を2割下回った。キャベツは千葉・神奈川・愛知産が概ね順調入荷。上中旬は天候不良による数量減で相場は堅調推移も、下旬は生育が遅れた神奈川産が増量し数量潤沢。相場は急落した。総入荷量は平年並み、価格106円(152%)は平年をやや上回った。ほうれんそうは群馬・茨城産を中心に天候不順が続いて入荷はさほど多くない。引合いはまずまずあるも、下旬になると品質低下が見られ荷動き鈍化から相場は下落した。総入荷量は平年よりやや多く、価格468円(109%)は平年並み。ねぎは千葉・埼玉・茨城産で春物から夏物へと移行。総入荷量は平年よりやや多く荷動きは鈍め。価格309円(66%)は平年をやや下回った。レタスは月初の降雨で茨城・兵庫産中心に数量少なく相場堅調。その後は天候回復により増量し、高値反動もあり相場下落。安値基調となった。総入荷量は平年並み、価格151円(132%)は平年をやや下回った。

果菜類

きゅうりは群馬・千葉・埼玉産を中心に、上旬は低気温や雨の影響により生育停滞し数量が伸び悩んだ。中旬は天候良く数量回復する場面もあったが、下旬は再び天候不安定で数量は少なかった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格275円(104%)は平年を1割近く上回った。なす類は高知・福岡産が曇雨天により出方が落ち着く場面はあるも微増傾向が続き、総入荷量は平年より1割以上多い。月を通して荷動きは鈍く、価格343円(81%)は平年を2割近く下回った。トマトは熊本・栃木産中心の出回り。上旬は曇天や寒暖差により着色進まず数量は少なかったが、中旬以降は増量。月前半は荷動き良く、後半はやや鈍化した。熊本産での黄化葉巻病の影響があり、総入荷量は平年よりやや少ない。価格370円(110%)は平年をわずかに上回った。ピーマンは茨城・高知・宮崎産の出回りで、上旬には前月下旬の曇雨天により数量少なかったが、中旬は中心となる茨城産が生育順調。下旬は曇天により出方はやや落ち着いた。荷動きは比較的に良好。総入荷量は平年よりやや多く、価格487円(102%)は平年並み。

土物類

ばれいしょ類は北海道産がほぼ終了。鹿児島産は天候不良での掘り取り停滞で月前半は出回りで不足感あり。後半は天候回復で掘り取りが進み、長崎産も出始めて増量。高値の反動もあり荷動きは急激に鈍化、相場の下落が続いた。総入荷量は平年より2割少なく、価格255円(85%)は平年を3割以上に上回った。たまねぎは北海道産が終盤で減少傾向。佐賀産が微増して需要は新玉ねぎへ移行。中旬から佐賀産は20kg箱となり増える見込みだったが微増に留まる。下旬は中国産がコロナ禍のロックダウンで入荷せず、不足感が急激に強まり相場は10,000円超えが出現する高騰となった。総入荷量は平年より3割少なく、価格274円(346%)は平年の3倍に迫った。

輸入野菜

キャベツは国産品の数量がさほど多くなかったため、中国産が前年比で大幅増。たまねぎは国産が不作なことから、中国やニュージーランド産が前年比で大幅増も、中国では新型コロナによるロックダウンの影響あり輸入が滞る場面もあった。馬鈴薯は北海道産が高温干ばつで不作だったことから米国産が前年比で大幅増。一方、ごぼうはコロナ禍で外食需要が減退していたことに加え、前年の中国産が豊作だったことから、中国産を中心に前年比で大幅減。にんじんはコロナ禍で外食需要が減退し、前年が国産品が数量多くなく輸入量が多かったことから、中国産を中心に前年比で大幅減。

文責 東京青果営業管理部 情報課

本資料の無断転載はご遠慮ください。

〒143-0001 東京都大田区東海3-2-1
東京都中央卸売市場 大田市場内
TEL:03-5492-2001(代表)