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2023年1月6日

2022年9月果実概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

北・東・西日本で気温高。北日本日本海側で多照。

8月末に発生した台風11号が9月に入ると急速に発達し、長崎県で最大瞬間風速44m以上を観測、台風本体から離れた静岡県では猛烈な雨を観測した。17日には台風14号が発生し、九州から西日本を中心に暴風・高波に見舞われた。また、シルバーウィーク後半には台風15号の影響で静岡県を中心に記録的大雨となった。台風が過ぎると朝晩秋らしく冷え込んだ箇所もあり、9月最終日には雪化粧をした富士山が見られた。


果実全体の入荷量は前年比109%、価格504円(前年比96%)。梨は「豊水」から「あきづき」へと品種が変わり、「極早生みかん」は九州産地の販売が順次開始し、柿・りんごの入荷量も徐々に増え、秋果実の本格販売を迎えた。

みかん類

みかん類は、入荷71%、価格315円(108%)。宮崎・熊本・福岡・愛媛産の極早生みかんの販売が中旬から順次開始。干ばつの影響で小玉傾向の産地が多く、収量減。また、台風の影響で宮崎・熊本産はスレ果が生じ、下等級品の発生比率が高まる。

りんご類

りんご類は、入荷118%、価格279円(89%)。青森県産が中旬にピークを迎えた。長野・山形産の入荷遅れが目立つものの、不作だった前年に比べ入荷量は増加。前年・平年を下回る価格となった。

日本なし類

日本なし類は、入荷143%、価格335円(90%)。茨城産は「豊水」が終盤、「あきづき」に移行する。千葉産も「あきづき」が出回り、「新高」についても中旬から入荷開始。福島産「豊水」は中旬にピーク迎えた。当初、雹害の影響も懸念されたが、順調な入荷を受け価格安となった。

かき類

かき類は、入荷82%、価格383円(100%)。たねなし柿については、和歌山産は台風により作業が停滞し、想定以上に収量が落ち込む。奈良産は17日から初荷を迎え、増量へ向かう。福岡産「西村早生」が17日に初荷。かき類総体での入荷量は着色先行した前年比減も、平年比では微増。価格は前年・平年並みとなった。

もも類

もも類は、入荷154%、価格574円(86%)。福島産は上旬に「幸茜」「ゆうぞら」、中旬に「さくら白桃」がピークを迎えた。山形産は「川中島白桃」が上旬にピーク、中旬には極晩生種がピークとなったが、下旬には減少。不作だった前年に比べ各産地の数量は前年を上回り、価格は前年比安も平年並みだった。

すもも類

すもも類は、入荷166%、価格587円(86%)。山形産は「サンセプト」「秋姫」中心の出回り。まとまった量は中旬まで。青森産は上旬まで太陽、中旬は「秋姫」中心の出回り。大玉傾向で、不作だった前年に比べ前年を上回る数量となった。

ぶどう類

ぶどう類は、入荷104%、価格1,474円(97%)。「シャインマスカット」中心の販売。黒系露地ぶどうについては上旬に長野産「巨峰」、岡山産「ピオーネ」が開始した。総体的に猛暑の影響による小房傾向のためパック比率が高く、下等級が販売苦戦した。

いちじく

いちじくは、入荷93%、価格972円(117%)。各地8月にピークが過ぎて、小玉傾向でだらだらとした入荷となったが、下旬は台風大雨の影響で減少した。

くり

くりは、入荷75%、価格854円(136%)。茨城産はともに開花時の天候不良を受けて入荷量減。業務加工の逼迫により引合いは強く、価格は堅調維持。

メロン類

メロン類は、入荷97%、価格596円(109%)。8月猛暑の影響で茨城・静岡産ともに上位等級の発生が低下したが、例年通り彼岸連休を前に引合い強まり、価格は平年比高。

文責 東京青果営業管理部 情報課

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