2月は平年並みで気温は平年に比べやや低く、立春を過ぎても春を感じる日は少なかった。また、新型コロナウイルス、オミクロン株拡大により1月下旬から適用された「まん延防止等重点措置」は、3月6日まで延長し、まだまだ自粛を強いられる月となった。
果実全体の入荷量は前年比88%、価格540円(前年比116%)。みかんは前年に比べ少なく、下旬から減少傾向。かんきつ類は各品種が出揃うも、入荷量は伸び悩む。りんごは1月同様に少ない状態が続き、単価高で推移。いちごは生育のバラつきや品種間の端境により、各地ピークが異なった。果実の総入荷量は少ないものの、コロナ禍の影響を受けて荷動きは鈍い状態が続いた。
みかん類は入荷88%、価格322円(103%)。静岡産「青島みかん」中心の販売。みかん類全体が裏年に加え、前進出荷となり、平年に比べ数量減。販売環境は悪くはなく、下旬から始まる高品質貯蔵タイプに切り替わっても販売は概ね好調だった。
かんきつ類は入荷94%、価格370円(106%)。2月には多品種が前年並みに集まるが、各品種肥大期の干ばつにより玉伸びは鈍く小玉果が目立ち、箱数伸び悩んだことから連日販売とはならず。価格はほぼ前年並みで推移し、荷動きは良好。
りんご類は入荷76%、価格362円(132%)。主力青森産「サンふじ」は、全体的に小玉傾向や凍霜害もあり、平年よりも少ない。各品種を見ても貯蔵量は少ないことと、凍霜害によるスレ・キズ果等で正品率は低いことから、数量は前年を下回った。
かき類は入荷90%、価格561円(117%)。貯蔵「富有柿」中心だが、生柿の生産量は計画を下回ったため、岐阜・福岡産ともに残量少なく、総入荷量は平年に比べ半分以下となった。
いちご類は入荷98%、価格1,533円(109%)。2番果は、2月上旬は栃木産がピークも、大きな山にならず。九州産地は各地ばらつきがあり、上旬に端境期に入るも、中旬には出揃った。低温が続いていることから、大玉傾向で平パックの比率が高くなり、レギュラーパックと相場が近似する場面も見られた。
メロン類は入荷86%、価格1,068円(118%)。主力静岡産「アールスメロン」は例年通り数量は少ない中、低温の影響で小玉果の比率は高かった。2月は特筆すべきイベントもなく、引続きコロナ禍で業務の動きも鈍かったが、低温を受け生育停滞したことで出荷量減少し、価格は前年に比べ高くなった。
キウイは入荷104%、価格601円(115%)。2月は国産の「ヘイワード」中心の販売。平年よりも肥大良く、小玉だった前年に比べ大玉が中心。輸入キウイは1月でほぼ販売終了し、2月は前年の3割程度の入荷量となり、国産の引合い強く価格は前月に続き堅調維持。