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2022年7月20日

2022年3月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。
・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

西日本を中心に各地気温高。東日本は少雨、東日本太平洋側は多照。

3月は気温上昇により、多品目にて前月までの低温・干ばつによる影響が徐々に解消に向かった。中旬には関東や九州にて気温25度以上の「夏日」が出現したが、下旬には都内で降雪あり厳しい「寒の戻り」になるなど気温変化が激しい月であった。3月の野菜総入荷量は117,046t(前年比96%)で平年よりやや少ない。価格268円(113%)は平年を1割近く上回った。金額は31,391百万円(108%)で平年並み。

根菜類

だいこんは神奈川産が終盤に向かい減少し、千葉産が増量傾向。月前半までは太物比率が低いため、太物の引合いは強かった。後半は比率高まり引合いが落ち着いた。総入荷量は平年より1割以上少なく、価格109円(142%)は平年を2割以上に上回った。にんじんは千葉産は終盤に向かい減少するも流通在庫は多く、後続の徳島産が漸増して端境とならずに安値が引き続いた。総入荷量は平年並み、価格108円(51%)は平年を4割近く下回った。

葉物類

はくさいは茨城産の秋冬作が減少し、兵庫産が中心となる出回り。季節が変わり鍋商材の売場は狭まるも全体量は多くなく、気温が低下して引合い強まる場面もあった。総入荷量は平年並み、価格80円(186%)は安かった前年を大幅に上回るも平年比では1割下回った。キャベツは愛知・千葉産中心の出回り。月前半は低温・干ばつから大玉が少なく、出回りも多くなかったことで荷動き良好。後半は降雨あり肥大が進んで増量した。総入荷量は平年並み、価格112円(181%)は平年を2割近く上回った。ほうれんそうは群馬・茨城産を中心に生育順調。作付が増えている産地もあり、総入荷量は平年より1割多かった。潤沢なことから価格がこなれて荷動きあるも、入荷量はそれ以上に多かった。価格402円(120%)は平年並み。ねぎは千葉・埼玉産が低温・干ばつの影響から正品率の低下が見られ堅調相場だったが、秋冬作から春作に移行するとともに全体量は漸増して相場は下落した。総入荷量は平年並み、価格315円(67%)は平年をやや下回った。レタスは静岡・兵庫産中心に月初には低温による出荷の伸び悩みや特売需要で高値となったが、以降は気温上昇により生育が進み、後続の茨城産も増加して相場は下落に向かった。総入荷量は平年より1割近く少なく、価格188円(155%)は平年を2割上回った。

果菜類

きゅうりは宮崎・群馬・千葉産中心に概ね順調な出回り。充分な入荷量があり荷動きは鈍かった。総入荷量は平年並み、価格285円(92%)は平年を1割下回った。なす類は高知・福岡産が生育順調。中旬以降は気温上昇により数量大幅増となり荷動き停滞。総入荷量は平年よりやや多く、価格403円(100%)は平年をやや下回った。トマトは熊本・愛知・栃木産中心の出回り。熊本産で病害の影響がありながらも各県とも概ね順調な生育。やや小玉傾向であった。気温上昇や春商材としての需要から荷動きはまずまず良好。総入荷量は平年よりやや少なく、価格374円(106%)は平年をわずかに下回った。ピーマンは高知・宮崎産が生育順調で増量傾向。茨城産は重油高での加温控えから増量ペースが遅かったが生育は順調。総入荷量は平年よりわずかに多く、荷動きは良いとは言えずも価格609円(103%)は平年をわずかに上回った。

土物類

ばれいしょ類は鹿児島産の大玉傾向が強く、高値への嫌気もあり大玉中心に引合いが弱まった。北海道産の不作により冬期から続いた高値はここに来て下落傾向となった。総入荷量は平年より1割近く少なく、価格224円(80%)は平年を3割上回った。たまねぎは静岡産が安定して入荷し、佐賀産の出回りも始まったが新玉ねぎの需要大きく引合いは強いまま、高値が崩れなかった。総入荷量は平年より2割少なく、価格233円(231%)は平年の2倍となる水準。

輸入野菜

キャベツは国産品の数量がさほど多くなかったため、中国産を中心に前年比で大幅増。たまねぎは国産が不作なことから、中国やニュージーランド・米国産が前年比で大幅増。結球レタスは国産品が少なく高値だったため、台湾産が前年比大幅増。一方、にんじんはコロナ禍で外食需要が減退する中、国産の価格が前年を下回ったことから中国産を中心に輸入量は前年比大幅減。かぼちゃはコロナ禍での外食需要の減退や、ニュージーランド産が平年より早く出荷が終わったことから前年比で大幅減。ねぎも外食需要の減退により、輸入量が多かった前年比で大幅減。

文責 東京青果営業管理部 情報課

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