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2023年2月25日

2022年11月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

寒気の影響が弱く、全国的に気温高で推移。

11月は朝晩の冷え込みはありながらも日中の気温は平年を上回る日が多かった。関東では台風被害がなかったことから秋冬野菜は比較的順調に生育するも、干ばつ傾向となりキャベツなどで肥大が停滞する場面もあり。下旬には降雨あり回復傾向となった。11月の野菜総入荷量は115,515t(前年比94%)で平年をやや下回り、価格229円(107%)は平年並みだった。金額は26,473百万円(100%)で平年をやや下回った。

根菜類

だいこんは北海道・青森産が終了となり千葉・神奈川産中心の出回り。生育良好で太物傾向、数量も充分であった。月前半はまずまずの荷動きがあったものの後半は荷動き鈍化。総入荷量は平年よりやや少なく、価格74円(135%)は平年並み。にんじんは上旬に北海道産の残量ある中、青森産が安定入荷し、関東産も始まったことで全体量多く相場下落。中旬以降は北海道・青森産が順次終了するも関東産の増加で販売は低調推移。総入荷量は平年並み、価格121円(118%)は平年をやや下回った。

葉物類

はくさいは長野産が終盤で減少する中、茨城産が増量するも全体量少なく相場上昇。中旬以降は茨城産の増量で荷動き鈍化し相場下落。干ばつ傾向だったが下旬は降雨により生育進み大幅な入荷増。ただ、月総体での入荷量は茨城産でのシーズン序盤の作付減により平年より1割以上少なく、価格63円(149%)は平年を1割以上に上回った。キャベツは上旬に群馬・長野産がほぼ終了、千葉・茨城産は干ばつの影響で小玉傾向で量販店の特売等あり荷動き良好だった。中旬以降は降雨あり各地増量し荷動き鈍化。総入荷量は平年よりやや少なく、価格81円(120%)は平年並み。ほうれんそうは群馬・茨城産中心に生育順調。秋冬作のピークとなり潤沢に入荷した。単価帯はこなれており荷動きあるも、それ以上に数量多く相場は軟調推移。総入荷量は平年より2割多く、価格420円(108%)は平年を2割以上に下回った。ねぎは北海道・東北産が終盤となり漸減する中、茨城・千葉等の関東産が漸増。全体量は月を通して充分にあり、荷動きの鈍い状況が続いた。総入荷量は平年並み。価格268円(118%)は平年を1割下回った。レタスは上旬に各地とも朝晩の冷え込みで生育停滞し全体量少なく相場上昇。中旬以降は茨城産が終盤に入り漸減する中、静岡・兵庫産が漸増。順調な出回りとなり相場は下落傾向となった。総入荷量は平年並み、価格171円(135%)は平年を1割下回った。

果菜類

きゅうりは東北産や埼玉・群馬産が漸減する中、宮崎・高知産が増量。総入荷量は平年よりやや少なかった。荷動きの鈍い場面が多く、価格335円(113%)は平年をやや下回った。なす類は関東産が終盤で減少する中、高知・福岡産が安定的に出回り、総入荷量は平年並み。荷動き鈍い状況が続き、価格359円(89%)は平年を2割下回った。トマトは上旬に北海道・青森産がほぼ終了。熊本・栃木・愛知産が盛期となり漸増するも気温低下による着色遅れ等により全体量少なく、相場が高騰した。中旬以降は各地数量回復し、高値疲れもあって相場反落。総入荷量は平年より1割少なく、価格518円(101%)は平年をやや上回った。ピーマンは東北産がほぼ終了。茨城産が盛期過ぎ漸減。宮崎・高知産は盛期に向け漸増となった。荷動きは鈍めで、総入荷量は平年よりやや少なかったが価格456円(128%)は平年並み。

土物類

ばれいしょ類は北海道産は品質低下が散見され入荷量は多くなかった。気温が下がり前月よりは需要が出てきたが販売は低調だった。下旬は長崎産の入荷が始まったが干ばつにより小玉傾向。総入荷量は平年よりやや少なく、価格110円(57%)は平年を1割以上に下回った。たまねぎは北海道産が貯蔵からの出荷で出回り量は多くなかった。月前半は全国流通量少なく荷動きはまずまずだったが、後半は数量の少なさから特売等も組まれず荷動きは鈍かった。総入荷量は平年をやや下回り、価格103円(61%)は平年並み。

輸入野菜

【輸入野菜】にんじん・しょうがは国産品が増量して安値傾向になったものの、前年がコロナ禍での外食需要の低減や国産が安く輸入量が少なかったことから、前年比で中国産を中心に大幅増。一方、玉ねぎ・にんにくは円安で輸入コストが増加したことや、前年に海運の手配が順調に進んだことによる在庫調整により輸入量が増加したことから、前年比で中国産を中心に大幅減。ジャンボピーマンは円安で輸入コストが増加したことや、オランダ産の輸入がなかったことから、韓国産を中心に前年よりかなりの程度減。

文責 東京青果営業管理部 情報課

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