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2023年3月15日

2022年12月野菜概況

・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。
・実績は青果物情報センターの月別速報値を使用。 
・平年比は過去5ヶ年の平均。単価は加重平均で算出。

東・西日本は低温。北・東日本日本海側の降水量は多かった。

12月は上旬まで多品目にて生育順調で十分な入荷量があったが、中旬からは大幅に気温が下がり生育が停滞する品目が出始めた。レタス・ほうれん草はそれまでの前進出荷から生育停滞したことで減少。レタスはクリスマス前の需要増もあって不足し相場高騰。胡瓜も生育停滞による減少が大きく、相場は日々上昇した。12月の野菜総入荷量は125,446t(前年比102%)で平年並み、価格238円(99%)は平年をわずかに下回った。金額は29,810百万円(101%)で平年をやや下回った。

根菜類

だいこんは千葉・神奈川産中心の出回り。太物傾向で数量潤沢だった。荷動きの鈍い状況が続いたが、月後半は単価安だったことで出荷量が低下し、品薄感が出る場面もあった。総入荷量は平年並み。価格66円(111%)は平年を1割以上に下回った。にんじんは千葉・埼玉産が順調入荷し、太物傾向だった。月前半は荷動き鈍かったが、後半は産地での年末出荷分確保から出回りが落ち着き相場底上げ。総入荷量は平年並み、価格118円(114%)は平年並み。

葉物類

はくさいは茨城産を中心に群馬・兵庫産もあり、各地順調に入荷。荷動きはありながらも数量潤沢なため安値基調で推移。総入荷量は平年並み。下旬は年末需要で相場底上げも、価格42円(124%)は平年を2割下回った。キャベツは愛知・千葉・神奈川産が作柄良く順調入荷。数量潤沢な中、荷動き鈍く安値基調で推移。中旬は千葉産がピークを過ぎたことや、単価安による出荷減により相場底上げ。総入荷量は平年並み、価格69円(124%)は2割近く下回った。ほうれんそうは群馬・茨城産中心に順調入荷。価格帯が低く荷動きはあるも数量はそれ以上に潤沢だった。月後半は気温低下による生育停滞や降雪による出荷取りやめにより数量減、相場上昇となった。総入荷量は平年より1割以上多く、価格455円(99%)は平年を2割近く下回った。ねぎは千葉・埼玉・茨城産が順調入荷。荷動きは比較的良好ながら、太物傾向だったためLサイズ以下の引合いが強く2Lは荷動きが鈍かった。下旬は年末需要により2Lの引合いも強まった。総入荷量は平年よりやや多く、価格292円(112%)は平年をわずかに下回った。レタスは静岡・兵庫・長崎産中心の出回りで、茨城産は終盤につき減少傾向に。月前半は順調入荷して荷動き鈍めも、後半は気温低下で各地出荷減少。クリスマスのサラダ需要から引合いも強まり、品不足から相場が急騰した。総入荷量は平年並み、価格167円(92%)は平年を2割以上に下回った。

果菜類

きゅうりは宮崎・高知・千葉産中心の出回り。気温低下により中旬から全体量減少し相場が高まる。下旬は不足感がさらに強まり相場が高騰した。総入荷量は平年より1割近く下回り、価格496円(146%)は平年を1割近く上回った。なす類は、気温低下により減少する場面はあるも販売状況に大きな山谷はなく、荷動きの鈍さが続いた。総入荷量は平年並みも、価格410円(93%)は平年を2割近く下回った。トマトは熊本・栃木産中心の出回り。気温低下により出方が鈍る場面はあるも着果は良好。時期的に需要は低減しており不足感はなかった。各地大玉傾向が見られ、下旬は小玉の引合いが幾分か強まった。総入荷量は平年よりやや少なく、価格412円(91%)は平年並み。ピーマンは茨城産が秋作が終盤となり漸減。宮崎・高知産中心の出回り。月前半は全体量十分だったが、後半は曇天や低温の影響から数量少なく、相場は上昇傾向に。総入荷量は平年並み。価格487円(137%)は平年を1割上回った。

土物類

ばれいしょ類は北海道産は品質低下が散見され入荷量は多くなかった。長崎産は干ばつの影響で生育停滞し出荷の後ずれや小玉傾向が見られた。それでも上中旬は荷動き鈍く、下旬に年末年始の在庫確保から幾分か引合いが出た程度であった。総入荷量は平年並みで、価格121円(57%)は平年を1割下回った。たまねぎは北海道産が貯蔵からの計画出荷。消費地は気温低下するも大きな需要・荷動きはなかった。佐賀産の新玉ねぎは少量ながら出回り、まずまずの荷動きだった。総入荷量は平年並み。価格108円(59%)は平年並み。

輸入野菜

【輸入野菜】にんじんは前年がコロナ禍で外食需要が低減しており、国産が安く輸入が少なったことに対し、本年は国産が低温で肥大鈍く数量が伸び悩んだことから、中国産を中心に前年比で大幅増。かぼちゃは国産品が比較的高値だった中、外食産業で需要が回復してきたことから前年比でかなりの増。ねぎは前年がコロナ禍での外食需要の低減で輸入が少なかったのに対し、本年は国産の入荷量が伸びず、外食需要が回復してきたことから、中国産の輸入量が前年比でかなりの増。一方、馬鈴薯は前年が国産不作の中、通年輸入が解禁されたことで米国産が純増したのに対し、本年は国産の不足感が解消したため前年比で大幅減。玉ねぎは国産が安定して出回ったことや、円安で輸入コストが増加したことから、中国産を中心に前年比で大幅減。ごぼうは円安で輸入コストが増加したことから、中国産が前年よりかなりの減。

文責 東京青果営業管理部 情報課

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