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12月は、強い寒気が流れ込み、北海道の日本海側から九州北部にかけて広く雪が降った。特に、東北南部や新潟県を中心にJPCZが発生し、大雪をもたらした。新潟県では12月に90cm以上の降雪を記録したのは38年ぶり。下旬には冬型の気圧配置が強まり、クリスマス寒波襲来。中旬と同じく広範囲に降雪し、四国でも記録的な大雪を観測した。
12月果実全体の入荷量は前年比103％、価格455円（99％）。みかんは静岡を除く産地で中生・普通種ともに少ない出回り。西洋なしは前年に比べ多く販売苦戦。柿類は上旬まで生果、中下旬に冷蔵物の販売が始まった。いちごは各産地出揃い、クリスマス需要に向けて増量した。りんご類は不作だった前年に比べ多いものの、みかんの入荷が前年より少ないことから総体的に前年並みの入荷・価格となった。
みかん類は、入荷95％、価格296円（102％）。和歌山・熊本産は早生・中生の併売、愛媛・長崎産は早生が終了し、中旬より順次普通みかんに切り替わった。中生・普通の数量は少なく、降雨の影響でイタミが発生。小玉の引合いは強いものの、大玉については販売苦戦となった。静岡・和歌山を除く産地は数量少なく、平年比で最も少ない入荷量となった。
りんご類は、入荷142％、価格343円（81％）。現地はギフト対応による人員不足を受け、市場流通量は日々ばらついた。大玉傾向の出回りだが、上位等級比率低く高値基調。下等級品が多いことから総体の価格は軟調。
西洋なし類は、入荷201％、価格347円（62％）。山形産「ラ・フランス」新潟産「ル レクチェ」ともに不作だった前年に比べ大幅増。年末まで順調に入荷し、価格は前年比安。
いちご類は、入荷103％、価格2,281円（99％）。九州産地が上旬からスタート、一昨年並みの出方で年末の供給量は潤沢。栃木産「とちおとめ」については、上旬に早出しと普通物の端境期を迎え、品薄。普通物は潤沢出荷となり、クリスマス・年末に関しても前年並みの出方。
メロン類は、入荷96％、価格1,223円（110％）。「アールスメロン」については、主力熊本産が作付減を受け、入荷減。静岡・高知産についてもほぼ前年並みの数量と平年比でもっとも少ない出回りとなった。ギフト需要も低迷しているが数量減を受け、価格は前年比若干高も、平年で最も高かった。
干し柿は、入荷111％、価格2,305円（91％）。長野産は豊作だった前年に比べ少ないが、山梨産「枯露柿」、福島産「あんぽ柿」は原料多く小玉比率高いが、数量も前年比増。各地年末に向けてピークを迎え、総体で入荷量は多く、価格は前年比安。
文責 東京青果営業管理部 情報課
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